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ドジャースの大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、敵地で行われたフィリーズ戦に「1番DH」で先発出場。3回に左前打で出塁すると、今季21個目の盗塁を成功させた。
大谷はエンゼルス時代の2021年に記録した26個を上回るペースで盗塁を積み重ねる。日本選手では史上4人目となるシーズン30盗塁達成に期待が高まっている。
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■トリプルスリーに向けて視界良好
ドジャース移籍1年目で打者専念のシーズンとなっている大谷だが、本塁打、打率、打点の打撃三冠も狙えるなかで自己最高の更新が狙えるのが盗塁。3、4月に5盗塁、5月に8個を量産すると、6月も3つを積み重ね、迎えた7月は7試合で5盗塁を荒稼ぎしている。
大谷はこれでシーズントータルでは37盗塁に届くペースで数字を重ねており、打率3割、30本を達成してのトリプルスリーの可能性も現実に入る。
なお、過去の日本選手でシーズン30盗塁を達成したのは3選手。日本選手最多の通算509盗塁を誇るイチロー氏は、盗塁王に輝いた2001年のメジャーデビューから8年連続、10年からも2年連続達成し通算10度記録。
また、松井稼頭央氏がロッキーズ時代の2007年に32盗塁を記録、現在はヤクルトでプレーする青木宣親外野手が、ブルワーズ時代の12年に30盗塁でそれぞれ“大台超え”を果たしている。
過去3選手に共通するのが日本時代に盗塁王に輝いてアメリカへ渡ったこと。大谷は日本ハムでプレーしたNPB時代は2016年に記録した7個が最多。メジャーで40本塁打超えを2度達成しているパワーに加えて、走塁面でもアメリカでのキャリアを重ね磨きをかけてきた。
三冠を狙える打撃に加えて盗塁でも進化の跡を見せる大谷。日本選手で4人目となる30盗塁達成に向けて数字を積み重ねられるか。
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