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ドジャースの大谷翔平投手が10日(日本時間11日)、敵地でのフィリーズ戦に「1番DH」で先発出場。4打数2安打1打点1盗塁をマークしたが、チームは3-4で接戦を落とした。これで3連敗となり、デーブ・ロバーツ監督は「フラストレーションがたまる試合だった」と嘆いた。
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■ストラームの大谷封じが勝利を呼び込む
初回先頭の第1打席、大谷はいきなり初球を弾き返して右前打。すると、すかさず二盗を決め、4試合連続盗塁に成功した。続く2打席目は遊ゴロに倒れたものの、1点を追う5回1死一、三塁の第3打席では一時同点となる中前適時打をマークした。
勝敗の行方を左右したのは、2-4とドジャースの2点ビハインドで迎えた7回。1死一、三塁という好機を作り、打席には大谷。ここでフィリーズは投手交代を決断。マウンドに3番手としてマット・ストラーム投手を送った。
今季37試合に登板して4勝1敗、防御率1.56という抜群の安定感を誇る左腕は、大谷に対しても臆することなく腕を振る。カウント1-2と追い込むと、最後は低めのスライダーで空振り三振に仕留めた。続く2番テオスカー・ヘルナンデス外野手も右飛に打ち取り、このピンチを無失点で切り抜けた。
■ロバーツ監督「フラストレーション溜まる」
大谷、T.ヘルナンデスというオールスターコンビを退け、勝利を呼び込んだストラームは試合後、「オオタニは史上最高の打者だ」と称賛。その上で、大谷対策については「自分らしく攻め続けるだけだ。それが私のやることのすべて。つまり、ストライクを投げるだけだった」と強気の投球を貫いたことを明かした。
決め球のスライダーについては「空振りになったかどうかは関係ない。それはともかく、スライダーはここフィリーズで私が磨いたもの。誰に対しても投げるよ」と自信を見せた。
一方、敗れたロバーツ監督は「今日はフラストレーションの溜まる試合だった」とこぼし、「フィリーズの選手たちがチャンスを生かしたことは評価しなければならない。我々にも何回かチャンスがあったが、それを生かすことができなかった。結局、あと一歩及ばなかった」と悔やんだ。薄暮の影響で打球を見失ったり、失策絡みの失点もあるなどドジャースにとっては悔しい敗戦となった。
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