
米スポーツメディア『ジ・アスレチック』は11日(日本時間12日)、「トレード期限に向けた全30チームの動向」と題して記事を公開。レッズやナショナルズなどでGMを務めたジム・ボウデン氏が、今夏のトレード市場における各球団の補強・放出プランについて見解を示した。トレード期限は今月30日(日本時間31日)に設定されている。
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■元GM「トレード期限前に大きな動き」
ポストシーズンの戦いを見据え、補強を行う「買い手」となるのか、あるいはチーム再建を目指して主力を放出する「売り手」に回るのか。トレード期限が今月30日(同31日)に迫る中、各チームの立ち位置が徐々に明らかになってきた。
大谷翔平投手、山本由伸投手が所属するドジャースは現在、ナ・リーグ西地区首位。ワールドシリーズ(WS)制覇を目指すチームとしては当然、「買い手」となり今夏のトレード市場でウィークポイントの解消に努めることになる。
ボウデン氏はドジャースについて「先発投手だけでなく野手にも負傷者が多く出ている。チームとしてはポストシーズンを勝ち進むためにも、離脱者が健康を取り戻して戦列に戻ってくることを望んでいる」と状況を説明。その上で「チームはトレード期限を前に大きな動きを見せることが少なくなく、今年も例外ではない。すでにドジャースは複数球団に対して、外野手、先発投手、リリーフ投手について問い合わせを行っている」と明かした。
■ルイス・ロベルトJr.やトミー・ファムも狙う
さらに、同氏は交渉状況にも踏み込み「ドジャースは獲得を目指し、ホワイトソックス側とギャレット・クロシェ投手、ルイス・ロベルトJr.外野手、トミー・ファム外野手を含む複数の選手について協議を重ねており、その話し合いは今月最後まで続く見込みだ」と伝えた。
ナ・リーグの奪三振王クロシェに関しては、ドジャースは一度オファーを提示したものの、拒否されたという報道も出回っている。ただ、チームとしては交換要員などで譲歩し、改めてオファーを出す可能性が高いという。
投手12人が負傷者リスト(IL)に入るという異常事態に直面しているドジャース。先発投手の駒は明らかに不足しており、クロシェ獲得は是が非でも成功させたいところ。ただ、同地区ライバルのパドレスをはじめ、ライバルは多い。争奪戦の行方にも注目が集まっている。
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