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21日に小倉競馬場で第72回中京記念(GIII、芝1800m)が行われる。
今年は、重賞2勝のエルトンバローズ、小倉大賞典覇者エピファニー、小倉巧者のニホンピロキーフ、重賞常連のアルナシームらが出走予定。
ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。
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■人気サイドは3着多数
過去10年で1~3番人気総崩れとなったのは10回中3回で、上位人気は合わせて3勝のみと心許ないが、1番人気は複勝率60.0%で、2番人気や3番人気と比べれば狙いやすい。単勝3.9倍以下の1番人気は【0.0.4.2】と3着までと、1強ムードだと勝ち切れないが軸としての役割はなんとか果たしている。今年、トップハンデ59キロを背負うエルトンバローズが1強となると、3着までが濃厚かもしれない。
もっとも荒れた年は2020年、シンガリ人気のメイケイダイハードが勝利して単勝万馬券、2着6人気→3着9人気で3連単330万2390円の払い戻しとなった。その年を除くと単勝の平均配当は1397円、単勝10倍台が5勝で、すべて6番人気以下の勝利だ。
伏兵に甘んじそうなエスコーラは順調にキャリアを歩む坂井騎手、アナゴサンやロングランは小倉巧者の鞍上が心強い。
2着は単勝7.0~29.9倍の5番人気以下が7回と、人気傾向としては伏兵同士のワンツー決着も多々ある。一方、3着数を見ると、単勝9.9倍以下の5番人気以内が9回なので3列目にあえて人気サイドを置くのも手かもしれない。単勝30.0~49.9倍は【0.1.0.14】で2015年以降は出現しておらず、50.0倍以上は【1.0.0.40】なので、無理な大穴狙いは禁物だ。
大荒れとなった2020年を除くと、馬連の平均配当は9763円、20~50倍台が6回、万馬券が3回。馬単が1万8799円、万馬券が5回で30倍台以下になったことがない。
3連複は2万1928円で30~50倍台が5回と、馬単より配当が跳ねないこともある。3連単の平均配当は14万5316円で6桁配当が3回発生しており、2年前の小倉開催でも14万2070円の高額配当となった。3連複で点数を広げることになるなら、「馬単」で点数を広げた方が期待値は高そうだ。
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◆著者プロフィール
シャト美(しゃとみ)馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。