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MLB公式サイトは16日(日本時間17日)、「トレードデッドライン後に別のユニフォームを着ている可能性のある7人のオールスター選手」と題して記事を公開。トレードによる移籍がささやかれている球宴出場選手に話を聞き、そのコメントを紹介した。
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■公式サイトが7人の球宴選手を直撃
今月30日(同31日)に迫っているトレード期限。オールスター戦が終われば、残された時間はあとわずか。MLBドラフト会議も終了し、トレード市場はこれから一気に動き出す。MLB公式サイトは今回、トレードの噂が絶えない球宴選手を取材し、コメントなどを掲載した。
「8月には別チームのユニフォームを着ている可能性がある」と名前が挙がったのは、タイラー・アンダーソン投手(エンゼルス)、ギャレット・クロシェ投手(ホワイトソックス)、ブラディミール・ゲレーロJr.内野手(ブルージェイズ)、メイソン・ミラー投手(アスレチックス)、アイザック・パレデス内野手(レイズ)、タナー・スコット投手(マーリンズ)、カービー・イエーツ投手(レンジャーズ)の7選手だった。
注目度が高く、同サイトに「全球団が欲しがっている」と評価されたクロシェは「年齢(25歳)を考えると、それほど期待していたわけではなかったが、今シーズン自分が残した成績を証明するものになると思う」と話し、トレード市場における自身の人気高騰について満足感を漂わせた。
さらに「こういうシーズンを送っていると、将来的な見返りが、今受けているものを上回る可能性が出てくる。実際には分からないが、それを判断するのは私ではない。言えることは、今の自分がチームに提供している価値について、それを他の誰かが評価し、欲しがってくれるというのは大変な褒め言葉になると思う」とし、移籍に関して前向きなコメントを並べた。
■「自分にはコントロールできない」
一方、2021年シーズンに大谷翔平投手(当時エンゼルス)とMVPを争った強打者ゲレーロJr.は「以前にも言ったように、自分がコントロールできることだけをコントロールする。今はただ全力を尽くしてプレーするだけで、その後に何が起こるか、それは自分にはコントロールできない」と静観する姿勢を決め込んだ。
メジャーを代表する大砲の1人であるゲレーロJr.は、チームとの契約延長に関する話が進んでおらず、トレード移籍の可能性も十分に考えられる情勢。「家族はトロントが大好きだし、子供たちもトロントが大好きだ。でも、結局のところビジネスなんだ。皆はそこを理解する必要がある。起こるものは起こる。ただ、私は間違いなくトロントに残りたい」とチーム愛をアピールした。
イエーツ投手が「まあ、2週間後には我々どこにいるか分かるでしょう」と話したように、“答え”が迫っていることは確かだ。
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