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16日(日本時間17日)に米テキサス州アーリントンで行われたオールスター戦で、新人ながらナ・リーグの先発を務めたポール・スキーンズ投手(パイレーツ)。1四球を与えたものの、1回を投げて無安打無失点に抑えた。怪物ルーキーは米メディアの取材に応じ、この日の第2打席で先制3ランを放った大谷翔平投手(ドジャース)の印象について語った。
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■初のオールスター戦でジャッジを三ゴロ
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パイレーツのポール・スキーンズ(C)Getty Images
昨夏のドラフト会議において全体1位で指名されたスキーンズ。前半戦は11試合に登板して6勝0敗、防御率1.90という成績を残した。球宴で先発を託された22歳の怪物新人は、アーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)を三ゴロに打ち取ったほか、最速100.1マイル(約161キロ)を記録するなど大舞台でも存在感を放った。
「一番クールだったのは、選手たちが受け入れてくれたこと。クラブハウスに温かく迎え入れてくれたことです。みんな、すごくサポートしてくれて、私のスタートを見守ってくれました。それは本当に素晴らしかった。確かに自分も彼らの一員だと感じました」と初の球宴について語った。
6月の対戦で本塁打を許した大谷について質問が及ぶと、「本当に素晴らしかった」と開口一番、大谷が第2打席に放った先制3ランを称賛。その上で「彼の本塁打を見るのは本当にクールでした。彼の仕事を間近で見るのも、彼と直接会うのもうれしかった」と振り返った。
さらに「私のキャリアで彼よりも優れた打者には出会ったことはありません。だから、彼と同じベンチにいられたのは非現実的でした」と続け、興奮を隠せないようだった。
■語り継がれる名勝負、来月再戦の可能性
米紙『USA TODAY』のボブ・ナイチンゲール記者によると、「多くの選手は自分の出番が終わるとロッカールームに下がるが、スキーンズはそうしなかった。ベンチに留まり、オオタニの打席を見届けた」と指摘した。
米メディア『ドジャース・ネーション』は、スキーンズのコメントを受けて「彼とオオタニはこの先何年もの間、(移籍しなければ)オールスターゲームで毎年チームメートになるだろう。球界のトップ選手2人だ」と記しつつ、「しかし、来年7月を迎える前に、来月8月9日から11日までパイレーツとドジャースは対戦する。その時、彼らは再び直接対決するかもしれない」と紹介した。
若き剛腕と大谷の対戦は、メジャー史に残る名勝負として語り継がれる可能性を秘めている。まずは来月の再戦に注目だ。
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