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米スポーツメディア『ブリーチャー・レポート』は17日(日本時間18日)、「シーズン後半に向けた10の重要な疑問」という見出しを掲げ、記事を公開した。その中に「大谷翔平は40-40を達成できるか」というテーマもあり、同メディアは「盗塁数がわずかに足りない」という見解を記した。
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■現在は48本塁打、38盗塁ペース
オールスターゲームを終え、19日(日本時間20日)にはレギュラーシーズンが再開する。後半戦スタートを迎えるにあたり、米スポーツメディア『ブリーチャー・レポート』は10個の重大疑問を提示した。
その中に「ショウヘイ・オオタニは40-40を達成できるか」というテーマも組み込まれた。ここまで94試合に出場し、打率.316、29本塁打、69打点、23盗塁をマークしている大谷。シーズン換算では48本塁打、38盗塁ペースとなっており、いわゆる「40-40(シーズン40本塁打、40盗塁)」というメジャー史上6人目となる快挙達成も現実味を帯びている。
同メディアは「ケガをしない限り、オオタニが40本塁打を超えることについて疑う余地はない。彼はこれまで2度も40本塁打をクリアしており、今季はこれまで以上に優れたコンタクトを見せている」と記し、本塁打については太鼓判を押した。
一方、盗塁に関しては「40」到達は可能だとしつつも、懸念があるとした。骨折したムーキー・ベッツ内野手の代わりに、6月16日(同17日)から「1番」に入っている大谷だが、ベッツ復帰とともに「2番」に戻る可能性が高い。
■外野手起用で身体的負担も増加
盗塁数を月別に見ると、ここまでは5月の「8」が最高だが、オールスターブレイクのあった7月も12試合を残して、すでに「7」をマーク。記録更新は確実な情勢で、サンプル数が少ないとはいえ、1番に定着してペースを上げている様子がうかがえる。同メディアも打順変更による影響に目を向け、2番に戻ることで盗塁ペースが鈍化する可能性に言及した。
また、今季終盤にはDH以外に外野手での起用も検討されており、デーブ・ロバーツ監督もこのプランを否定していない。リハビリ次第とはいえ、外野手としてもプレーした場合、守備という作業が加わるため、身体的負担はDH専念の現在よりも増すことになる。健康を維持し、打撃と守備、そして盗塁もこなすことができるか、同メディアは現時点では不透明という見解を示した。
そのため、結論として「40-40」のうち、40本塁打はクリアできるが、盗塁は現在のペース通りに進み、40盗塁にはわずかに届かないと見立てた。ホセ・カンセコ、バリー・ボンズら5人のみが達成している「40-40」。大谷も仲間入りできるか、後半戦も見逃せない戦いが続きそうだ。
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