【MLB】球界が揺れた過去の「超大型トレード」5選 今夏も期限間近の“ブロックバスター”はあるか? | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】球界が揺れた過去の「超大型トレード」5選 今夏も期限間近の“ブロックバスター”はあるか?

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【MLB】球界が揺れた過去の「超大型トレード」5選 今夏も期限間近の“ブロックバスター”はあるか?
【MLB】球界が揺れた過去の「超大型トレード」5選 今夏も期限間近の“ブロックバスター”はあるか? 全 1 枚 拡大写真

7月末のトレード期限に向けて、各チームが戦力整理を行なっている。今季8勝をあげながら、先日ドジャースからDFAされたジェームズ・パクストン投手もトレードに向けての戦力整理の一環だと考えられるだろう。

通常、ポストシーズン、ワールドシリーズ出場の可能性があるチームが“買い手”となり、ポストシーズン出場が見込めない下位のチームから契約年数が切れかかっているスター選手を「レンタル移籍」のような形で獲得するのが通例となっている夏のトレード。“売り手”となっている下位チームにとっても、スター選手のかわりに将来有望な若手を獲得しチーム再建を図れるため互いにとって重要なトレードとなる。特に実績のあるスター選手と、複数人の選手が絡んだ大型トレードを“ブロックバスタートレード”(※街の一区画などの“ブロック”を破壊するほどの衝撃的なトレード)と称されることが多い。

この記事では、夏のトレード期限ギリギリで起こった過去の“ブロックバスター”トレードを紹介する。

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■ビッグユニットも大型トレードを経験

ランディ・ジョンソン(マリナーズ→アストロズ)

1998年のトレードながら、いまだに“世紀の大トレード”として語り継がれているのが日本でも知名度の高い300勝左腕ランディ・ジョンソン投手の一件だろう。1995年に初のサイヤング賞を受賞したものの、98年は調子が上がらず7月までにマリナーズで9勝10敗と負けが先行、防御率も4点台とらしくない成績だったランディ。そんな左腕をトレード期限ギリギリの7月31日で獲得したのがアストロズだった。

メジャーデビュー前の若手フレディ・ガルシア投手、カルロス・ギーエン内野手、そし同年メジャーデビューしたばかりのジョン・ハラマ投手の3人とのトレードでアストロズに移籍。11試合に先発し10勝1敗、防御率1.28とまさに“水を得た魚”のような活躍をみせ地区優勝に貢献した。ディビジョンシリーズでも2試合に先発し好投するもチームは敗北。契約が同年限りで切れたランディは12月にダイヤモンドバックスと契約。まさに、優勝するためのレンタル移籍として語り継がれる世紀のブロックバスタートレードと言えるだろう。

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ダルビッシュ有(レンジャーズ→ドジャース)

今ではすっかりパドレスのユニフォームが馴染んでいるダルビッシュ有投手だが、実はブロックバスタートレードでの名門移籍を果たしていたことを覚えているだろうか?

2017年レンジャーズで22試合に先発し6勝9敗ながらMLB通算50勝という節目の記録を達成するなど、比較的安定した成績を残していたダルビッシュ。トレード期限となる7月31日に、プロスペクトのマイナーリーガー3人とのトレードでドジャースへの移籍が発表された際には、日本でも大きな驚きを持って紹介された。

どうしてもワールドシリーズ優勝を果たしたいドジャースにとって、先発投手最後のピースとして選ばれたダルビッシュは移籍後9試合に登板し4勝3敗、防御率3.44とローテーション投手としてまずまずの成績を残し地区優勝に貢献。ポストシーズンでも2試合に先発し2勝を挙げワールドシリーズに進出したものの、ワールドシリーズではアストロズ相手に2試合に先発し、いずれも敗戦投手となってしまう。特に優勝がかかった第7戦では2回を持たずして5失点と大炎上。この年はアストロズによる“サイン盗み疑惑”があったため、ダルビッシュが打たれたこのゲームにも大きな疑惑の目が向けられているが、結果としては残念な移籍となってしまった。

■有望株を一挙放出して狙う大物獲得

マックス・シャーザー&トレイ・ターナー(ナショナルズ→ドジャース)

2021年の象徴的なブロックバスタートレードといえば、マックス・シャーザー投手、トレイ・ターナー内野手という2人のビッグタレントが放出された件だろう。特にベテラン右腕のシャーザーはパドレスも獲得に動いていたという情報がある中、同地区のドジャースがライバルを出し抜いた形になった。ドジャースからはプロスペクトを含む有望な若手4名が放出されたこともあり、再建を狙うナショナルズにとっても大きな見返りとなっただろう。

遊撃手として起用されていたターナーだったが、ドジャースではコーリー・シーガー内野手が正遊撃手として活躍していたため移籍後は二塁手として出場。52試合に出場し打率.338、本塁打10本、打点28、OPS.950と活躍。首位打者に加え最多盗塁のタイトルも獲得した。また、シャーザーも11試合に登板し7勝0敗、防御率1.98とエース級の活躍を記録しただけでなく、ポストシーズンではリリーフを務めるなどまさに大車輪。しかしながら、不慣れなリリーフでの調整の影響か腕の不調により先発を回避。結果的にドジャースはディビジョンシリーズで敗戦してしまった。

【動画】最強右腕が名門チームに…シャーザーのドジャース加入後初登板

アロルディス・チャップマン(ヤンキース→カブス)

人類最速左腕、アロルディス・チャップマン投手の移籍は夏の大型トレードの成功例として語られることも多い。2016年、ヤンキースで30試合の出場停止処分を受けていたものの、出場停止解除後には31試合に登板し3勝0敗20セーブ、防御率2.01という素晴らしい成績を収めていたチャップマン。7月のトレード期限直前に、マイナー選手3人との交換トレードでカブスに移籍することになった。

カブスで守護神を努めていたヘクター・ロンドン投手の配置転換を行ってまでも抑えを任されるなど、絶対的な信頼を寄せられていた左腕は、移籍後も28試合に登板。1勝1敗16セーブ、防御率1.01と好調を維持し地区優勝に貢献した。そして、ポストシーズンでもほとんどの試合に登板するなど大車輪の働き。セーブ失敗する場面もあったものの、チームは108年ぶりのワールドシリーズ制覇を達成した。

【動画】イニング跨ぎもなんのその、チャップマンがロング救援でカブスをWSに導いた快投

フアン・ソト(ナショナルズ→パドレス)

パワーだけでなく、広角に打ち分けるミート技術、そして圧倒的な選球眼の良さを兼ね備えるなど、現在の“世代No.1打者”として語られることも多いフアン・ソト外野手。2022年のトレードは2対6という近年稀に見るブロックバスタートレードとして大きく話題となった。19歳の若さでメジャーデビューすると、2020年には首位打者を獲得するなど大活躍。2022年7月に15年4億4000万ドルのオファーを受けるがこれを拒否したため、ナショナルズは放出を決意。ソトとジョシュ・ベル内野手の2名とパドレスの若手6名の大型トレードが決定したのだ。

ナ・リーグ西地区首位のドジャースとは大きくゲーム差を離されたものの、ワイルドカードからのワールドシリーズ出場を狙っていたパドレスにとって大きな戦力となったソト。移籍後は51試合に出場し打率.236、本塁打6本、打点16、OPS.778と振るわなかったもののチームはディビジョンシリーズで宿敵ドジャースに勝利しリーグチャンピオンシップに進出。しかし、フィリーズに敗れ惜しくもワールドシリーズ出場は果たせなかった。

ブルージェイズの菊池雄星投手の名前もあげられるなど、日本でも知名度のある選手たちの移籍が噂される今夏のトレード。一体どのような“ブロックバスター”がみられるのだろうか。チームの勝敗だけでなく、移籍市場にも注目していきたい。

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