昨季メジャートップの年間104勝を挙げた、強豪ブレーブスのポストシーズン進出に黄色信号が灯っている。今季はここまで101試合を消化し54勝47敗、ナ・リーグ東地区首位のフィリーズに9.5ゲーム差の2位に甘んじている。
25日(日本時間26日)現在、目下5連敗中でワイルドカード進出圏内1位の座からも転落しそうな勢いだ。進出圏内2位の同地区メッツ、3位の西地区パドレスとはともに0.5ゲーム差と肉薄。圏外でも1.5ゲーム差以内に3チームがひしめき合う大混戦となっている。
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■オズナがタイトル争いで奮闘するも……
ブレーブスにとって大誤算だったのは、昨季のMVPロナルド・アクーニャJr.外野手の長期離脱だろう。アクーニャJr.は、5月26日(同27日)の試合で左膝の前十字靭帯を断裂し、早々に今季終了。加えて、昨季両リーグ2冠王のマット・オルソン内野手が大不振に。101試合の出場で打率.225、13本塁打、44打点、わずかOPS.693と信じられない成績に落ち込んでいる。
マルセル・オズナ外野手が奮起し各種打撃部門でタイトル争いを続けているものの、主力打者が軒並み数字を落としており、昨季年間307本塁打を放った最強打線は見る影もない状態。チームOPSは、昨季の30球団トップ「.845」から同15位の「.704」まで大幅に悪化した。ベテランのクリス・セール投手がリーグ最多の13勝を挙げるなど、ナ・リーグ2位の防御率を誇る投手陣がチームを支えている。
ブレーブスの地元メディア『Battery Power』は、「新しい負け方を発明しているかのように見える」と、苦戦が続くチームに痛烈な批判を展開。周囲の視線が厳しさを増すなか、25日(同26日)には、同地区メッツとの試合にサヨナラ負けを喫して貯金が1まで減少。昨季のメジャー最多勝ブレーブスが、窮地に立たされている。
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