平野美宇、24歳が辿り着いたシングルス初陣で好スタート切れるか　メダル獲得へ向けて世界62位のイタリア選手に挑む【パリ五輪2024】

「パリ2024オリンピック」の卓球競技は29日、女子シングルスの1回戦が行われる。世界ランキング13位で第8シードの平野美宇（木下グループ）は、ジョルジア・ピッコリン（イタリア）との対戦を迎える。

平野はリオ五輪ではメンバーから落選し、前回の東京五輪でも石川佳純さんとの争いに敗れ、シングルス出場を逃した。10代から卓球界をけん引してきた24歳がパリでシングルスの五輪初陣を迎える。

■伊藤美誠との争い制す

平野はパリ五輪の選考レースにおいて、伊藤美誠（スターツ）との激しい2位争いの末にシングルスの出場権を獲得し今大会へ。前日にストレート勝ちを収め、一足先に勝ち上がった早田ひな（日本生命）とともに、個人での戦いに挑むことになる。

今大会で第8シードに位置する平野は、事前のドローでピッコリンとの対戦が決まったが、同じ山にはここまで2戦2敗で今大会すでに勝利を挙げたプリティカ・パバド（フランス）がおり、準々決勝まで勝ち進めば、第4シードで世界ランキング8位のシン・ユビン（韓国）といった難敵が待ち受ける可能性がある。

今回のパリ五輪でメダル獲得を見据える平野にとっては、初戦の入り方はカギを握る。シングルスと団体戦に出場する平野にとっての初戦であり、今大会の雰囲気や自身の感触を確かめる試金石となる。

自身初となる五輪シングルスの舞台に辿り着いた平野が挑むパリでの戦い。相手は世界62位と平野にとっては確実に勝利を飾りたい相手だが油断は禁物。幸先良いスタートを切り、パリ五輪での初勝利を飾ることができるのか。