【レパードS/血統展望】「大敗→人気ガタ落ちならシメたもの」 “推し材料”に事欠かない激走の血 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【レパードS/血統展望】「大敗→人気ガタ落ちならシメたもの」 “推し材料”に事欠かない激走の血

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【レパードS/血統展望】「大敗→人気ガタ落ちならシメたもの」 “推し材料”に事欠かない激走の血
【レパードS/血統展望】「大敗→人気ガタ落ちならシメたもの」 “推し材料”に事欠かない激走の血 全 1 枚 拡大写真

今週末は、第16回レパードS(GIII、新潟ダート1800m)が行われる。

ユニコーンS3着から臨むドレフォン産駒ミッキーファイト、青竜Sを制したイントゥミスチーフ産駒ソニックスター、目下3連勝中と勢いに乗るサンダースノー産駒ジーサイクロンなど、多彩な血統構成の馬が集結。

ここでは、馬券検討のヒントとなる「血統」で本競走を攻略する。

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■逃げ先行馬が強いレパードS

コーナーが鋭角で息が入りやすいコース設定の新潟ダート。差し・追い込み馬は4角付近の勝負どころで、外に振られるロスを背負う形になる。そのため、他の場と比べても逃げ先行馬が強くレパードSでもそれは同様。まずはポジション性能を重視したい。

▼レパードSの脚質別成績逃げ・先行【10-12-9-37】 勝率14.7% 連対率32.4% 複勝率45.6%差し・追込【5-3-6-138】 勝率3.3% 連対率5.3% 複勝率9.2%※数字はいずれも過去15回分

血統的には父エーピーインディ系が【3-2-2-20】で勝率11.1%、複勝率25.9%をマーク。単勝回収率も138%なのでアタマの妙味がありそう。同系が当日逃げ・先行策を選んだ場合、【3-2-1-4】で勝率30.0%、複勝率60.0%なのでさらに期待度はアップする。

ストームキャット系も【1-1-2-8】で複勝率33.3%。こちらも位置を取れる馬が強く、先行力を見せた履歴のある馬を狙いたい。

反対にやや苦しいのがキングマンボ系を除く父ミスタープロスペクター系。【0-1-1-25】で複勝率7.4%に留まる。また、【2-1-3-19】で複勝率24.0%と一見調子の良さそうな父キングマンボ系も、好走したのは全て偉大なキングカメハメハの産駒。

孫の代に入ってからは18年3人気9着アドマイヤビクター(父ルーラーシップ)、21年2人気15着ルコルセール(父ロードカナロア)など、人気に推されて走り切れない結果が続いている。全体としてミスプロ系は下げる発想を持っておきたい。

■直線が平坦な新潟コースはモーニン的に歓迎

今回注目したいのは、父ストームキャット系の産駒。該当馬のなかからブルーサンをピックアップする。

父はモーニン、牝系からはダート短距離の重賞で活躍したリュウノユキナ、TCK女王盃勝ち馬サウンドザビーチ、東海S3着のスマハマなどが出る。

逃げないとどうしようもないタイプの馬で、これまで好走したレースはいずれもハナを切ったとき。ダートで逃げて初めて馬券を外したのが前走のプロキオンSだったわけだが、息を入れる箇所がないラップになったところで、実力馬ヤマニンウルスにマクリ潰され失速という結果。悲観することはない。

そもそも3歳の時点で古馬相手にダート重賞で好走するというのは途轍もなく高いハードル。通用しなくて当たり前なのだ。世代限定重賞なら巻き返せるはず。

逃げた馬が強いのがこのレパードSだし、ハナにこだわってくれそうな時点でかなりの推し材料だ。

ストームキャット×ミスプロ×コジーンのモーニンは、配合のイメージどおり直線が平坦なコースの産駒成績が良好。阪神、中山、中京では芝ダート問わずまだ白星がない一方で、京都コースでは既に4勝を挙げている。直線が平坦な新潟コースはモーニン的に歓迎と見る。

一見押せ押せのローテーションではあるが、レースを調教替わりに使う川村厩舎なので、この間隔でも心配は要らないだろう。

鳳雛Sでは逃げて2着だったが、相手はかなり奥行きのありそうなカシマエスパーダ。それを相手にこちらが1キロ重い斤量を背負ってあの着差なら十分な内容。レパードSでそこそこ人気しそうなミッキークレストは突き放しているわけだし。

前走の大敗で人気を落とすようならシメたもの。一発の期待も。

あとは枠と週末の馬場コンディションを見つつ、最終結論に至りたい。

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著者プロフィール

ドクトル井上【重賞深掘りプロジェクト】血統サイエンティスト。在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。

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