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メジャーリーグは30日(日本時間31日、午前7時)にトレード期限を迎えた。各球団、ポストシーズンや来季へ向けて精力的な動きを見せ、ドジャースはタイガースから先発右腕のジャック・フラハティ投手、ベテランのケビン・キアマイアー外野手を獲得。前日のトミー・エドマン内野手、アーメド・ロサリオ内野手、マイケル・コペック投手と合わせて積極的な補強を行った。
注目の左腕ギャレット・クロシェ投手は移籍せず、ホワイトソックス残留が決まった。
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■「LAにとって絶対お買い得」
今季メジャー8年目の右腕フラハティは、今季タイガースで18試合に先発し7勝5敗、防御率2.95の好成績。平均93.5マイル(約150.4キロ)のフォーシームに、被打率1割台のスライダーとナックルカーブを駆使して奪三振を量産する好投手だ。今季の空振り率33.2%、三振割合32.0%はともにメジャー全体で上位6%と非常に優秀。制球力も抜群で、四球率はわずか4.6%。こちらも上位6%に位置する少なさを誇る。
フラハティはカージナルス所属の2019年には11勝を挙げ、サイヤング賞投票でも4位に。その後は右肩の故障などで苦しいシーズンが続いたが、今季はクオリティスタート11回を記録。キャリア最高のシーズンを送っている。
米メディア『ドジャース・ネーション』のノア・カムラス記者らによると、交換相手は若手有望株のトレイ・スウィーニ内野手とセイロン・リランゾ捕手と見られる。同記者は「ドジャースはこの取引で大儲けしたと言える。フラハティは、ドジャースの有望選手第8位と第22位と引き換えにトレードされた最優秀投手だ。リランゾは、ロサンゼルスのファームで3番手の優秀な捕手だった。LAにとって絶対お買い得だ」とし、今回のドジャースの動きに高評価を与えた。
また、フラハティの同僚、現在ア・リーグ防御率トップのタリク・スクバル投手はタイガース残留が決定。トレード期限最大の目玉とされた、ホワイトソックスのクロシェも移籍には至らなかった。
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