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「パリ2024オリンピック」は9日(日本時間10日)、サッカー男子決勝戦が行われ、スペインが開催国フランスを5-3で破り、1992年バルセロナ五輪以来32年ぶりとなる2度目の金メダルを獲得した。試合は延長戦にもつれこむ死闘となったが、途中出場のスペインFWセルヒオ・カメージョが延長戦で2発叩き込む活躍を見せ、決着をつけた。
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■ヒーローのカメージョ「言葉が出ない」
延長戦で2ゴールを挙げ、一躍ヒーローとなったカメージョは試合後、「言葉が出ません……。チーム全員に感謝したいと思います。私は当初、ベンチ外となる予定でした。それでもゴールを決めることができたのは、仲間が私を信じてくれたおかげです。五輪王者になりました。これは歴史に残ることで、1992年以来のことです。もっと時間が経ってから、その価値を実感することになるでしょう」と喜びをかみしめた。
また、準々決勝の日本戦で2ゴールを挙げ、この日も2ゴールをマークしたMFフェルミン・ロペスは「チーム全体にとても満足しています。我々はトーナメントを戦い抜き、金メダルに値すると思います。自分のチームを誇りに思っています」とした上で、ファイナルでの2発については「悪くはないですね。チームを助けることができて良かったです。今日はチーム全体が重要でした。私たちは歴史を作りました」と笑った。
■テニス銀メダリスト「なんて試合だ!」
また、32年ぶりの快挙に喜びの声をあげたのは選手たちだけではなかった。スペイン王室も公式X(旧ツイッター)を更新し、「私たちはあなた方の素晴らしい才能、勇気、そしてチームワークのおかげで、32年ぶりにオリンピックの金メダルを獲得し、再び頂点に立つことができました。東京では叶わなかったことを、今回のオリンピックで実現してくれました。ありがとう、チャンピオンたち!」とつづり、選手たちを祝福した。
そのほか、パリ五輪のテニス男子シングルスで銀メダルに輝いたカルロス・アルカラス(スペイン)も自身のXに「行けぇぇぇ!なんて試合だ、そしてなんて延長戦だ!おめでとう!!」と記し、興奮を隠せないようだった。
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