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ドジャースの大谷翔平投手はここまで118試合に出場し、打率.295、37本塁打、86打点の成績。盗塁も35を記録するなど、各部門でナ・リーグ上位につけている。
また、昨季まで同リーグのライバルだったヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手も120試合出場で打率.333、43本塁打、110打点をマーク。両リーグで三冠王が達成される可能性を残している。
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■三冠達成ならカブレラ氏以来
今季の大谷は、4月に月間打率.352を記録するなど首位打者争いにも参戦。ナ・リーグに移って1年目のシーズンながら本塁打は順調に伸ばして首位を走っており、打点も2位の86を記録し、マルセル・オズナ外野手(ブレーブス)の90打点まで4に迫っている。
8月に入り気になるのが下降気味の打率で、月間打率は「.176」。7月の.286から1分以上落としており、首位打者争いでも現在はルイス・アラエス内野手(パドレス)に先頭を走られている。三冠獲得に向けては8月下旬から9月にかけて復調した姿を見せたいところ。
一方のジャッジは本塁打、打点で両リーグ首位を独走していたなか、8月に入ってからは月間打率.500と急上昇。首位打者争いではボビー・ウィットJr.内野手(ロイヤルズ)の.349に次ぐ.333と2位につけており、好調を維持する両者による争いが展開されている。
大谷、ジャッジともに首位打者を獲得したことはなく、かつライバルも多いなか、打率をどこまで保っていけるかがそれぞれの三冠王獲得に向けてはカギを握ってくるとされる。
三冠を達成すれば2012年のミゲル・カブレラ氏(タイガース)以来12年ぶり、両リーグ同時達成は1933年のジミー・フォックス氏(アスレティックス)、チャック・クライン氏(フィリーズ)以来91年ぶりの快挙となるなか、大谷とジャッジの終盤戦の活躍には期待が高まる。
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