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JRAは16日、第60回札幌記念(GII、芝2000m)の枠順を発表した。
昨年の勝ち馬プログノーシスは8枠11番、今年も札幌記念からBCターフを目指すシャフリヤールは4枠4番、衰え知らずの8歳馬ボッケリーニは3枠3番から発走する。
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■脚を溜められる内枠勢が優勢
過去10年、最多の4勝を挙げるのは1枠で【4.0.2.7】勝率30.8%、複勝率46.2%で回収値は単勝257、複勝116と優秀な成績を収める。1枠から好走した馬のほとんどが中団以下から競馬をした馬で【4.0.1.3】の成績。マークを受けやすくなる逃げ先行馬は割り引きが必要そう。
また14頭立て以下だった5レース分のデータを見ると、1枠は【3.0.0.2】勝率60.0%で、馬券外の1頭はステイフーリッシュの競走中止によるもの。ドゥラエレーデは好枠を手に入れたものの、先行脚質。押さえまでが無難か。
全体で見ると7枠が【2.0.0.18】、6枠【1.2.2.15】、8枠【1.1.1.17】と勝利を挙げているが、14頭立て以下になると8枠【1.0.0.9】の1勝のみで、6枠【0.1.2.7】、7枠【0.0.0.10】と勝率、連対率が一気に下がる。よって1~5枠が【4.4.3.25】と好走馬の多くを占める。
14頭立て以下の1~5枠【4.4.3.25】のうち、当日上が3F2位以内をマークした馬は【4.4.1.2】を記録。連対馬は差し馬かマクった馬で、いずれも道中はロスを防ぎながら、直線で末脚を駆使している。頭数が収まることにより、外枠勢も比例してロスが防げる一方、小回りコースで内枠の馬が窮屈な競馬を強いられにくくなり、脚を溜めながらスムーズに回れる可能性が高まるためと考えられる。
3枠に入ったボッケリーニは8歳馬だが、末脚にしても衰えを見せず堅実。最後にブレーキをかけてしまうなど先頭を譲ってしまう性格ではあるものの、ここは枠にも恵まれ重賞4勝目のチャンス。
14頭立て以下の6~8枠【1.1.2.26】のうち、逃げ先行馬が【1.1.0.7】で、ソダシやサングレーザーといったGI級の馬が好走。差し勢は上がり最速を駆使したフィエールマンでも1番人気3着。中団以下から競馬をした馬は【0.0.2.19】となっており、力のある馬でも外枠からある程度の位置を取れないと勝ち切るのは難しい。ステラヴェローチェやノースブリッジは積極的な競馬ができれば好走圏内か。
全体でも見ても、6~8枠から上がり最速をマークした馬は【1.1.2.1】複勝率こそ80.0%だが、取りこぼしが目立つ。昨年7枠から勝利したプログノーシスは、今年はさらに外の8枠。難しい競馬を強いられそうで、取りこぼすシーンを想定した馬券を組み立てて妙味を狙うのがベターだろう。
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