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MLBのレギュラーシーズンは残り6週間となった。米スポーツ専門サイト『DEADSPIN』はMVP競争について言及し、「ブックメーカーは、明らかにニューヨーク・ヤンキースの外野手アーロン・ジャッジと、ロサンゼルス・ドジャースの指名打者ショウヘイ・オオタニが各リーグのMVP競争に終止符を打ったと考えている」との見解を示した。
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■「怪我をしない限り」有力候補、その理由とは?
『DEADSPIN』は、「これ(2人が最有力だという見解)に異論を唱えるのは難しい」とし、「ジャッジの三振数や、オオタニが低迷してエンゼルスでプレーしていることに文句を言う人がいた過去数年とは異なる」と主張。
アーロン・ジャッジ外野手は三振数は今季も多いものの、出塁率とOPSで両リーグトップ。大谷翔平投手はナ・リーグ西地区1位のドジャースでチームの勝利に大きく貢献していると指摘した。
その上で、大谷の優位性については「パワーヒッターであり、平均打率も高く、盗塁もでき、得点にも貢献する。オオタニは打席で圧倒的な力を発揮しており、今シーズンは投球やフィールドに出なくても問題ないほどだ」と評価し、所属チームであるドジャースが勝ち続けている点も加味して「彼の価値は高まっている」とした。
一方で、前日時点で8月打率.167など不安要素も抱える大谷に対し、「圧倒的な優勝候補ではない」とも述べた。それでも大谷を推す理由については「オオタニは盗塁により優位に立つことができており、投票者は彼がもたらすものに興奮し続けている」と、“盗塁”が鍵を握っていると指摘した。
大谷は前日時点で、39本塁打37盗塁をマーク。2005年にアルフォンソ・ソリアーノ氏(当時ナショナルズ)が147試合で達成したメジャー最速の「40-40」到達に迫っており、史上最速の偉業達成まであと1本塁打&3盗塁とあり、注目を集めている。
『DEADSPIN』は「オオタニが怪我をしない限り、投票者が彼を無視するとは思えない」と離脱がない限り大谷は最有力候補であり続けるだろうと見通しを立てた。
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