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メッツのフランシスコ・リンドーア内野手が24日(日本時間25日)、敵地ペトコパークでのパドレス戦に「1番遊撃」で先発出場。両打席での本塁打含む、5打数2安打5打点の活躍でチームの勝利に貢献した。
今季30歳を迎えたリンドーアは、シーズン序盤こそ不振に陥ったものの、6月以降は絶好調。オールスター明けも打率.311、10本塁打、25打点、OPS.951でワイルドカード争いを続けるチームをけん引している。走攻守で高いパフォーマンスを発揮しており、にわかにMVP候補に浮上してきた。
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■大谷の牙城を揺るがす可能性は……
リンドーアはこの試合、4回表に左打席で26号満塁アーチ、7回表には右打席で27号ソロ放ち、2本塁打5打点と猛打爆発。今季は130試合に出場し、打率.269、27本塁打、78打点、25盗塁、OPS.831の好成績。22日(同23日)には、キャリア3度目の「25本塁打25盗塁」に到達。遊撃手として史上初の快挙を達成するなど、評価はうなぎ上りだ。
遊撃手の守備も優秀で、米データサイト『ファングラフス』が独自に算出した最新の勝利貢献度「WAR(Wins Above Replacement)」では、大谷翔平投手の「6.1」を上回る「6.4」をマーク。ナ・リーグ単独トップに立っている。
ニューヨークを拠点とする米メディア『Barstool Sports』で、スポーツに関する人気ポッドキャストを提供するケビン・クランシー氏は、自身のXに「フランシスコ・リンドーアは50-50を狙う日本の超人がいなければ、ナ・リーグMVPになっていただろう」と高評価。大谷の牙城を崩すには至らないものの、それに次ぐパフォーマンスを見せていると称賛した。
試合後、メディアの取材に応じたリンドーアは「メッツのファンがよく遠征に来てくれる。(敵地で起こったMVPコールについて)そういう話を聞くといつも特別な気持ちになるので、ありがたいよ」と、笑顔を見せた。今後の活躍にも注目だ。
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