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メジャーリーグは2日(日本時間3日)、各チームレギュラーシーズン全162試合中140試合前後を消化。ポストシーズン争いが終盤戦に突入する中で、同様に注目を集めているのが各部門タイトル争いのゆくえだ。
ここにきて大きな動きが見られるのが、ナ・リーグ打点部門。大谷翔平投手と、マルセル・オズナ外野手の一騎打ちと目されていたが、ブルワーズのウィリー・アダメス内野手が5試合連続本塁打を記録するなど、オールスター以降で32打点を稼いで猛追。29歳を迎えたこの日「99打点」に到達し、同部門のトップに躍り出た。
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■今季3ラン13本はメジャータイ記録
2日(同3日)の試合で、29歳の誕生日を5試合連続となる29号アーチで飾ったアダメス。キャリアでは、2022年に記録した31本塁打、98打点が最高で今季はどちらも塗りかえそうな好調ぶり。
空振りが多く粗削りで高打率を残すタイプではないが、今季は得点圏で打率.297、17本塁打、OPS1.095と勝負強い打撃が光る。MLB公式のブルワーズ担当アダム・マカルヴィ記者のXによると、今季13本の3ランはケン・グリフィーJr.に並ぶメジャータイ記録。要所で打点を稼げるのが強みだ。8月は10本塁打、24打点と好成績を残し、一気に成績を上げてきた。
主に4番打者で出場しており、リードオフマンの大谷よりも打点稼ぎでは有利に働く。米データサイト『Baseball Reference』によると、昨季メジャー全体の「打順別打点数」では、1番打者が「2337」、2番打者「2598」、3番打者「2818」となっており、中軸に向かうほど打点を稼ぎやすい。ライバルのオズナは3番打者で、大谷は不利な状況で勝負せざるを得ないだろう。
アダメスは実績面でやや二人に劣るものの、勝負強い打撃と有利な環境で最後までトップを争う可能性は十分にある。今後のタイトル争いからも目が離せなくなりそうだ。
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