【MLB】NYメディアがリンドーアをMVPに推す理由とは? 「50-50」射程圏内の大谷翔平に立ちはだかる“DHの立ち位置” | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】NYメディアがリンドーアをMVPに推す理由とは? 「50-50」射程圏内の大谷翔平に立ちはだかる“DHの立ち位置”

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【MLB】NYメディアがリンドーアをMVPに推す理由とは? 「50-50」射程圏内の大谷翔平に立ちはだかる“DHの立ち位置”
【MLB】NYメディアがリンドーアをMVPに推す理由とは? 「50-50」射程圏内の大谷翔平に立ちはだかる“DHの立ち位置” 全 1 枚 拡大写真

8月終了時点で44本塁打43盗塁とし、ついに前人未到の「50-50」を射程圏内にとらえたドジャースの大谷翔平選手。2日(日本時間日)の試合では3盗塁の大暴れで「44-46」まで成績を伸ばしている。

8月前半の不調が嘘のように“量産体制”に入っており、ここまでくると、DH(指名打者)として史上初のMVPも当確かと思われるところだが、現地アメリカの評論家の中には大谷のMVPに対してまだ疑問を抱いている者も少なくはないようだ。

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■NYメディアが推す「真のMVP候補」

議論の中心となってくるのは、やはり「DHの立ち位置」だろう。守備につかず、打撃専門としてゲームに臨むDHに対する評価が相対的にみて低いのは、過去にMVP獲得者がいないことからも明らか。「MVPはフィールドプレイヤーから選ぶべき」という古くからの価値観は未だ根強いようだ。

その証拠に、後半戦中盤まで大谷にとってナ・リーグMVP獲得最大のライバルと言われていたのが、Dバックスに所属するケテル・マルテ内野手だった。野手として出場しながら打率.298、本塁打30、打点81、OPS.930と、確かにMVP級の働きをみせていたマルテ。しかし、8月19日(同20日)を最後に怪我によるIL(故障者リスト)入りとなっていることから事実上MVP戦線からも離脱。MVPレースは、3冠王レースでも大谷と争っているブレーブスのマルセル・オズナ外野手との一騎打ちの様相を呈することとなった。しかしながら、オズナも指名打者で出場している選手。つまり、このMVP争いはどちらが獲得しても「史上初DHとしてのMVP」ということになる。

だが、この“DH同士のMVPレース”に待ったをかけようとしている選手がいる。それがメッツに所属するフランシスコ・リンドーア内野手だ。リンドーアはここまで137試合に出場し打率.269、本塁打29、打点80、盗塁25、OPS.831の成績。大谷やオズナと比較すると、少々見劣りする成績かもしれないが、昨シーズン達成した「30-30」をすでに射程圏内にとらえており2年連続での「30-30」も現実的な数字となっている。

そして、何よりも特筆すべきなのが勝利への貢献度。データサイト『FANGRAPHS』が算出する勝利貢献度を測る指標「fWAR」では、大谷の6.6を超える6.7でリーグトップとなっている。これは、リンドーアが遊撃手として高い守備力をみせているからこそ。守備の要である遊撃手としてチームの危機を救う好プレーを連発しながら、打撃でも高い貢献をみせるリンドーアに対して、チームの地元ニューヨークのファンやメディアから「彼こそが真のMVP」だという声が噴出しているのだ。

■識者はリンドーアのリーダシップを高評価

【動画】地元放送局「SNY」では識者がリンドーアのMVP獲得についてコメント

ニューヨークの放送局『SNY』において放送された『Baseball Night』では、元メッツの監督であるテリー・コリンズ氏が「ショウヘイは素晴らしい打者だし50本塁打を打つかもしれないが、リンドーアは遊撃手として162試合に出場し30-30も達成する勢いだ。統計的に見ても最も難しいポジションである遊撃手として毎日プレーするには大きなプレッシャーもあるし集中力が必要なんだ」と、遊撃手としての貢献の高さを中心にMVP選出に太鼓判を押した。加えて、コメンテーターのウィル・サモン氏も「攻撃や守備だけの話をしているわけではない、彼はクラブハウスでも大きな違いを生む選手でありチームを救ってきた選手だしMVPの価値がある」と、リーダーシップ面についても語った。

もちろん、すでに前人未到の「44-46」を達成している大谷が「MVPで決定的」とする声が多数なのは事実だが、影響力の大きい地元ニューヨークのメディアを中心に、リンドーアをMVPに推す意見も日に日に高まっている。現在ナ・リーグのワイルドカード争いで4位と当落上にいるメッツ。MVPレースの行方は、メッツがポストシーズンへ進出するかどうかでも大きく変わってきそうだ。

※成績は9月1日(日本時間9月2日)試合終了時点

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