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カブスの今永昇太投手が4日(日本時間5日)、本拠地でのパイレーツ戦に先発登板。7回終了まで無安打無失点に抑える快投を見せ、12勝目(3敗)を挙げた。救援のマウンドに立った2人の投手もパイレーツ打線を無安打に封じ、3投手継投のノーヒットノーランを達成。試合は12-0でカブスが大勝した。
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■本拠地52年ぶりの無安打リレー
今永は7回まで95球を投げ、無安打2四球で7奪三振。大記録への期待が高まったが、クレイグ・カウンセル監督は交代を決断。2015年に岩隈久志(当時マリナーズ)が達成して以来となる日本選手のノーヒットノーランはお預けとなった。
それでも後を受けた2番手ネート・ピアソン投手が8回を、3番手ポーター・ホッジ投手が9回をそれぞれ無安打で抑え、3投手の継投によるノーヒットノーランを成し遂げた。本拠地リグレーフィールドでの達成は1972年以来52年ぶりという快挙で、見届けたファンも喜びを爆発させた。
カウンセル監督は試合後、今永を降板させた判断について「ああいう状況で決断することは常に難しいものだ。でも、100%ショウタのことを思ってのこと。彼にとって正しいことをやった。選手の健康を優先した」と話した。
■野茂、岩隈に続く快挙はお預け
今永もサバサバした表情。そもそも自身が無安打を継続していることを知らなかったそうで「7回無失点だったら監督はいつも笑顔で寄ってくるが、深刻そうな表情だったので……。そこで監督から『ノーヒットだよ』と言われ、初めて知った」と笑った。その上で、今季を健康な状態で終えることを目標にしているため、監督から交代を打診された時には完全に同意し、続投を志願しなかったと明かした。
また、2番手で登板したピアソンも今永に言及。「彼がマウンドに上がれば、我々に勝つための大きなチャンスがもたらされる」とコメントし、高い信頼感を口にした。
96、01年の野茂英雄、15年の岩隈に続く日本選手によるノーヒットノーランは持ち越しとなったが、次回登板は10日(同11日)のドジャース戦が予定されており、まだまだ楽しみなマウンドが続きそうだ。
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