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ドジャースのブレイク・トライネン投手が米ポットキャスト番組『ファウル・テリトリー』に出演し、その模様が4日(日本時間5日)に公開された。同投手が明かしたのは「大谷翔平&デコピン」のボブルヘッド人形が先着4万人に配布された8月28日(同29日)の出来事。同僚のジョー・ケリー投手が、限定品である黄金のボブルヘッドを手に入れるために起こした行動と、その顛末を語った。
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■「グローブと交換しよう」男性ファンが提案
ボブルヘッド人形が先着4万人に配布された28日(同29日)、スタジアム周辺には開門前から長蛇の列ができた。試合開始の8時間前には行列が発生し、大フィーバーとなった。もちろん、ファンのお目当ては大谷が愛犬デコピンを抱えるデザインのボブルヘッドだが、今回はその4万体の中に数体だけゴールドに染まった限定バージョンがあった。そのレアアイテムを求めて人々が殺到することになった。
そして、「ゴールドの大谷&デコピン」を手に入れようとしたのは、ファンだけではなかった。実はドジャースのケリーもその1人。『ファウル・テリトリー』に出演したトライネンが、限定品欲しさにケリーが取った行動の一部始終を明かした。
試合開始前、グラウンドでストレッチをしていた彼らに対して、スタンドの男性ファンから声がかかったという。その男性は黄金のボブルヘッドを手に持ち、「ジョー、これをあげるから、代わりに君のグローブをくれないか?」と提案してきたそうで、息子のノックス君を連れて来ていたケリーは、彼のためにも快諾。試合用のグローブをスタンドに投げ入れ、商談が成立した。
■「息子の学費を手に入れた」とジョークも
ゴールドの限定バージョンは5体しかないと思い込んでいたケリー。トライネンによると、「(希少な1体を手に入れたことで)彼は良い取引だったと満足してロッカールームに戻ってきた」という。しかし、そこでケリーが見た光景は……。ドジャースの選手一人ひとりにゴールドのボブルヘッドが1体ずつプレゼントされていたのだ。つまり、ケリーの手元には2体の黄金ボブルヘッドが残り、グローブは消えるという事態になってしまった。
だが、トライネンが「あの金のボブルヘッド人形が、(転売サイトで)1万5000ドルくらいで売られようとしていた。それは衝撃的だった」と話したように、高額で売買されることを知ったケリーは「(2体も持っている)俺は息子の大学までの学費を手に入れた。そのためにグローブを譲ったんだ」と悔しさを隠しながらジョークを飛ばしていたという。
一部始終を“暴露”されてしまったケリーだが、グローブをスタンドに投げ入れてから数日後、肩の炎症で15日間の故障者リスト入りすることになってしまった。
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