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米メディア『ドジャース・ネーション』は5日、「有名レポーターは、ドジャースよりもジャイアンツの方がフアン・ソトを獲得する可能性が高いと予想」と題して、記事を掲載。今オフにフリーエージェント(FA)となるヤンキースのフアン・ソト外野手の争奪戦を巡り、ナ・リーグ西地区でドジャースのライバルにあたるジャイアンツの動きに警戒感を強めた。
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■ナショナルズ、ジャイアンツの名前が浮上
『ドジャース・ネーション』が注目したのは、MLB公式サイトが先日公開した「フアン・ソト争奪戦を制する候補とダークホースを予測」という記事。FA市場で最大の注目を集めるソトの新天地について識者3人が激論を交わす企画だが、参加者は全員、ヤンキース、メッツ、ジャイアンツ、そして古巣ナショナルズを本命視した。
その中で、同サイトのマーク・フェインサンド記者は「ヤンキースとメッツは当然候補になる。基本的に、この2チームの争いになると思うが、すでにナショナルズに関する噂も出ており、それも納得できる。ワシントンには将来を築ける若い優秀な選手たちがいて、多くの資金を確保できる状況にある。ドジャースは昨年ショウヘイ・オオタニとヨシノブ・ヤマモトを獲得したため、ソト獲得に参戦するとは思わない。ただ、同地区のジャイアンツはここ2年、大物(カルロス・コレア内野手、アーロン・ジャッジ外野手、大谷翔平投手)を狙ってきており、今年もまた争奪戦に参加するだろう」と指摘した。
■ドジャース参戦はポストシーズン次第
『ドジャース・ネーション』が反応したのは、このコメントの後半部分。「もしソトがサンフランシスコに入団すれば、ロサンゼルスにとっては最悪だ。なぜなら、ソトが再びナ・リーグに来て、今度は西地区に留まることになるからだ。そして、それは非常に長期間に及ぶだろう。ドジャースがソトを獲得しない場合、彼らにとって最大の望みは、この若きスターがニューヨークを選び、できれば(ア・リーグの)ヤンキースに残ることだ」と主張し、勢力図をガラリと変えると言われるソトとライバル球団の動向に注意を向けた。
続けて、ジャイアンツはここ数年ビッグネームの獲得に失敗していることから「今オフもまた無理だろう」とする声に対しては、「ジャイアンツをソト獲得レースにおいて軽視する人は、彼らが必死であることを理解すべきだ。必死なチームほど通常とは異なる行動をとる傾向がある。そのため、サンフランシスコはFA市場で見逃せない存在になる可能性が高い」とし、警戒感を強めた。
米紙『ニューヨークポスト』の敏腕記者、ジョン・ヘイマン氏もソトの移籍先候補としてジャイアンツの名前を挙げており、侮れないチームであることは確かなようだ。
では、ドジャースは本当に参戦しないのか。その疑問について、『ドジャース・ネーション』は「ロサンゼルスがソトの獲得レースに熱中する可能性は低いが、もしもワールドシリーズで優勝できなかった場合、何が起きても不思議ではない」とし、ポストシーズンの結果次第とした。
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