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ドジャースの大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、本拠地で行われたパドレス戦に「1番DH」で先発出場。3打数2安打2打点1四球の活躍で、4-3の勝利に貢献した。
ドジャースが地区優勝へのマジックを「2」としたなか、9月に好調を維持し数々の記録を塗り替える大谷には月間MVPの受賞が期待されている。
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■イチロー氏の56盗塁に並ぶ
前日に敗れたパドレス相手に負けられない戦いとなったなか、主役を演じたのは大谷だった。
大谷は2-2で迎えた4回の第3打席、2死一、二塁から相手先発ディラン・シース投手の初球スライダーを強振し、右翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。その後同点となったなか、6回の第4打席では2死一、二塁からエイドリアン・モレホーン投手の5球目シンカーを中前打とし再び勝ち越し。さらに、すかさず二盗を決めてイチロー氏が2001年にマークした日本選手最多の56盗塁に並んだ。
ドジャースの勝利に貢献し、優勝に王手をかけたなか、大谷に期待されるのが月間MVPの獲得。8月はスランプも経験するなど月間.235で打率を失速させたが、9月は.364と高打率をマークしており打率3割台に復帰。そのほかにも9本塁打、27打点、13盗塁を重ねて「50-50」の快挙を成し遂げるなど、各部門でハイレベルなスタッツを残しており可能性は十分あると見ていい。
さらに大谷は、シーズン通算では53本塁打でマルセル・オズナ外野手(ブレーブス)に14本差をつけ2年連続のタイトルは確実。さらに、打点でも松井秀喜氏が持っていた日本選手最多を塗り替えており、ナ・リーグでは2位のウィリー・アダメス内野手(ブルワーズ)に14差をつけて、自身初の打点王も濃厚となっている。
歴史的なシーズンが終わりに差し掛かるなか、大谷は2年連続3割達成や日本選手のシーズン最多盗塁記録樹立にも期待が高まっている。はたして、残り4試合をどのように締めくくるのか。
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