
ドジャースの大谷翔平投手は、メジャー7年目で初の地区優勝を果たし、悲願のプレーオフ進出を決めた。
移籍1年目の大谷は、レギュラーシーズンで「50-50」というメジャー史上初の記録を打ち立て、54本塁打、130打点でナ・リーグ2冠を獲得するなど躍動し自らの価値を証明した。
そんな歴史的な活躍を見せた大谷の打席を、現地放送局「FOXスポーツ」はクローズアップ。その“特別対応”に一部のファンから非難の声が上がっているという。
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■「偏向のようにも見えても、選手の偉大さの問題だ」
米メディア『The Sporting News』のカイル・アーヴィング記者は「FOXの大谷翔平グラフィックを解説:MLB中継の打席追跡機能がファンから批判を浴びる理由」と題した記事を投稿。
「FOXスポーツ」はプレーオフ中継で大谷が次に打席に立つまでの「打者数」を特別な画像付きでカウントダウンしていたとし、「FOXスポーツは、オオタニの大きな画像と、大文字のフォントで打者数を表示した。パドレスのファンは、放送の明らかな偏りにあまり満足していなかった」と伝えた。
インターネット上ではこの大谷の画像が大流行。画像を合成した投稿に多くのいいねや反応が集まっているという。
ファンの投稿をいくつか紹介した上で、アーヴィング氏は、「なぜMLBはそのような史上最高の選手を売り出さないのだろうか?」と疑問を呈した。
「野球界は長い間『リーグの顔』を探し求めてきたが、オオタニは間違いなく野球史上最高の選手の一人だ」とし、「ドジャース偏向のように見えても、それはチームの問題ではなく、むしろ選手の偉大さの問題だ」と、大谷が注目されているのは偏向報道ではなく偉大さ故だとの持論を述べた。
現に、昨季も「FOXスポーツ」とMLBは、メッツのアーロン・ジャッジ外野手に対しても同様のマーケティング・プロモーションを行い、ア・リーグ史上最多本塁打の更新を目指して打席に立つたびに放送をヤンキースの試合中継に切り替えファンの怒りを買っていたという。
アーヴィング記者は「パドレスのファンなら、ライバルの最も危険なプレイヤーがいつ打席に立つのかを常に視覚的に知らされることに腹を立てるのには無理はない」と共感を示しつつも、「しかし、それ以外の野球ファンは、打席に立つたびにこのような画像で注視されるに値するオオタニのような選手と同じ時代に、自分たちが存在することに感謝すべきだ」と提言した。
賛否はあれど、試合中継で打席がカウントダウンされるほど注目を集めているという事実こそが、大谷の規格外ぶりを物語っている。
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