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ア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦は18日(同19日)、ガーディアンズの本拠地プログレッシブフィールドで行われ、8-6でヤンキースが勝利。通算成績を3勝1敗とし、ワールドシリーズ(WS)進出へ王手をかけた。この試合、主砲のアーロン・ジャッジ外野手に一発は出なかったが、フアン・ソト外野手、ジャンカルロ・スタントン外野手の中軸にアーチが飛び出し、接戦を制した。
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■ルース、ジャッジに並ぶPS通算15号
ヤンキースが一発攻勢を仕掛けた。1回にソトの2ランで先制すると、2回にはオースティン・ウェルズ捕手のソロ本塁打でリードを広げた。3-2で迎えた6回、今度はスタントンが、今ポストシーズン4号となる3ランを左中間スタンドに運び、6-2とした。
スタントンはこれでポストシーズンの通算本塁打を「15」に伸ばし、ヤンキースでは歴代4位となりベーブ・ルースと同僚ジャッジに並んだ。
その後、ガーディアンズの反撃に遭い、6-6の同点に追い付かれたが、チームは9回に相手抑えのエマニュエル・クラセ投手を攻略し、2点を奪ってそのまま逃げ切った。
先制弾のソトは試合後、「カギはもう1試合プレーするということ。シリーズ全体のことは忘れて、目前の試合に勝とうとすることが大事だ。今日のように、この試合に勝つことだけに注力する。それが、我々のできるすべてだ」と一戦必勝を訴えた。
■「チャンピオンリングが欲しい」
2戦連発のスタントンは「チャンピオンリングが欲しい。勝利に貢献できることなら何でもする。とにかく一歩ずつだ。今日は良いステップだったが、まだまだやるべきことがたくさんある」と話し、目標であるワールドシリーズ制覇へ向けて気を引き締めた。
また、スタントンは25歳のソトを称賛。「最初の一撃を放つことは大事だ。もちろん、十分なリードというわけではないが、先制の一発は良かった。素晴らしい攻防の中で、リードを許さずに済んだ」とし、チームをけん引する若き天才を称えた。
ジャッジに一発は出なかったものの、スタントンとソトという豪華役者の活躍で2009年以来となるワールドシリーズ進出へあと1勝と迫った。
第5戦は19日(同20日)、引き続きプログレッシブフィールドで行われる。
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