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メジャーリーグのコミッショナーを務めるロブ・マンフレッドは23日(日本時間24日)、米人気ポッドキャスト『ダン・パトリック・ショー』にゲスト出演。「自動ストライクゾーンを採用するのは時間の問題だ」と述べ、ロボット審判導入へ前向きな姿勢を示した。
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■体格や構えにも対応可能なシステム
マンフレッドは同番組内で、「今後4年以内に、自動ストライクゾーンの一部バージョンがメジャーリーグで導入されるのを目にするだろう。技術の精度は非常に高く、投球の軌道が1インチの100分の1(約2.5ミリ)まで正確に追跡される。この技術を無視するのは難しい」と、今後の展望を明かした。
マイナーリーグ3Aでは、2023年シーズンから自動ストライクゾーンのシステムを本格導入。今季6月からは、人間の審判がジャッジをし、選手が申し出ればロボット審判が改めて判断を下す「チャレンジシステム」が採用されている。
マンフレッドは、「チャレンジシステムをテストすることに決めた。ABS(Automated Ball-Strike:ロボット審判)には2つのバージョンがあり、1つは全ての投球が審判の耳に伝えられるもの。もう1つがチャレンジシステムだ。我々はメジャーリーグの選手を対象にスプリングトレーニングで試験導入する予定だ」と、語った。
ABSは、それぞれの選手の体格や構えによって異なるストライクゾーンの設定が可能。同じ身長でも構えが違えば、細かく対応できるとのこと。
コミッショナー就任から10年。2028年までマンフレッドの任期は続くが、ここまでピッチクロックの導入やプレーオフ枠の拡大など、大胆な改革にも着手してきた。ロボット審判導入により、新たな歴史の1ページを刻む日も近そうだ。
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