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26日(日本時間27日)に行われたワールドシリーズ第2戦で左肩を負傷したドジャースの大谷翔平投手。アクシデントにより亜脱臼(強い力が加わり関節が部分的にズレてしまう症状)した肩の状態が懸念されている。
第3戦の前日にヤンキー・スタジアムで行われたチーム練習を取材した『KNBCロサンゼルス』のマイケル・J・ドゥアルテ記者は、デーブ・ロバーツ監督の言葉として「ショウヘイ・オオタニはケージ内で空振りを数回したが、痛みは感じなかったと語った。明日の試合には出場できる見込みだ」と自身のXに投稿。大谷の出場が試合に与える影響についても、記事を掲載した。
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■「スピードが半分しかない大谷であっても……」
ドゥアルテ記者によると、大谷は夕方遅くにヤンキー・スタジアムに到着し、肩の怪我の治療を受け、打撃ケージ内で何度か素振りを行った。その後、痛みはないと伝えられており、大谷は第3戦の前にケージ内で実球を打ち、球威に肩が耐えられるかを確認する予定だという。
ロバーツ監督は、この大谷の負傷についてこの日の会見で言及し、2020年のナ・リーグ優勝決定シリーズで負傷した当時ドジャースに在籍していたコディ・ベリンジャー外野手(現在カブス)を引き合いに出した。
ベリンジャーは右肩を負傷したがワールドシリーズで復帰し、第1戦で本塁打を放った。痛みをコントロールしながらさらに6試合プレーを続けてドジャースを優勝に貢献したという。
これを踏まえて、ドゥアルテ記者は「ベリンジャーの粘り強さがドジャースを優勝に導いたように、大谷の決意も今年の優勝争いの鍵となるかもしれない」と展望。
「たとえ万全の状態ではなくても、彼の存在だけでヤンキースの投手陣の戦略は変わる。ニューヨークの先発投手と予想されるシュミットは、スピードが半分しかない大谷であっても、試合の流れを一瞬で変えることができる存在だと考えざるを得ないはずだ」と大谷を高く評価。大谷の出場が与える影響の大きさを説いた。
最後に「ドジャースファンにとっての望みはシンプルだ。第3戦で彼らのMVP(大谷)が復帰し、肩の痛みもなくなり、バットのスイングも変わらず強力であることだ。ドジャースがシリーズで圧倒的なリードを奪いつつある中、大谷の復帰は優勝への火付け役となるかもしれない」と期待を高まらせている。
注目の第3戦は、28日(同29日)午前9時8分から敵地ヤンキー・スタジアムにてスタートする。
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