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メジャーリーグの今季頂点を決めるワールドシリーズは、ナ・リーグ西地区ドジャースが4勝1敗でヤンキースを下し、4年ぶり8回目の世界一に輝いた。
米メディア『ニューヨーク・ポスト』のジョン・ヘイマン記者は10月31日(日本時間11月1日)、シリーズを総括した記事を掲載。MVPに輝いたフレディ・フリーマン内野手を始めとする、ドジャース選手たちの舞台裏に迫った。
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■地区シリーズ前に骨折が判明
同記者は、「ワールドシリーズ優勝、ドジャースがその支配力を証明」と題した記事を掲載。レギュラーシーズンの本拠地最終戦で右足首を負傷し、満身創痍でプレーを続けたフリーマンが、地区シリーズ直前に肋骨を骨折していたことを明かした。
記事によると、フリーマンはパドレスとの地区シリーズ2日前、模擬試合でのスイングの際に違和感を覚え、翌日の打撃練習で立ち上がれないほどの激痛を感じたという。MRI検査の結果、第六肋骨の軟骨部分の骨折が判明。本来であれば、数カ月の離脱を要する重症だったとのこと。
それでも強行出場を続け、ワールドシリーズ前に4日間の休息がとれたことも功を奏して、わずかに症状は好転。依然として満足にプレーできる状態ではなかったようだが、第1戦では逆転サヨナラ満塁弾でチームを勝利に導くと、第5戦まで戦い抜いて打率.300、4本塁打、12打点でシリーズMVPにも輝いた。
■「このチームに全てを捧げた」
フリーマンは「フィールドに立つためにできる限りのことをした。だからこそ、これは本当に本当に特別なんだ。このチームに全てを捧げたことを誇りに思う。家に帰って眠りにつくとき、自分がその日にできる全てを出し切ったかを自問するんだ。そして、いつも答えは「イエス」だ。100%の確率で。でも、この夜は少し特別だったね。多くを乗り越えたから。チャンピオンで終われて全てが報われたよ」と、喜びを語ったという。
ヘイマン記者は壮絶な舞台裏に触れ、「誰もこのドジャースのようにはなれない。彼らこそが野球界の王者なのだ」と、惜しみない賛辞を贈った。開幕前、多くが世界一最有力に挙げたドジャースは、数えきれない故障者に見舞われながらもチーム一丸で頂点を掴み取った。戦力が再び整う来季以降、手が付けられない王者に君臨してもおかしくないだろう。
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The MVP. pic.twitter.com/5Ks4CW8eQS
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) October 31, 2024