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卓球の「WTTファイナルズ福岡2024」は20日、福岡県の北九州市立総合体育館にて女子ダブルスの1回戦が行われ、世界ランキング9位の佐藤瞳、橋本帆乃香ペア(ミキハウス)は同10位の孫穎莎、王芸迪(中国)ペアと対戦。ゲームカウント3ー1で勝利した。
◆カットマンペアが見せた圧巻の中国勢連破 橋本帆乃香が明かした修正点、佐藤瞳はミキハウス対決に「先輩の勢い見せたい」
■日本勢が中国勢を次々に撃破
この日は張本智和(智和企画)が男子シングルスで梁靖崑、戸上隼輔(井村屋グループ)、篠塚大登(愛工大)ペアが男子ダブルスで林高遠、林詩棟ペアと中国勢をそれぞれ下したなか、日本女子が世界に誇るカットマンペアも魅せた。
ともに個人では世界トップ3に入る孫穎莎、王芸迪の実力者ペアに対して、粘り強いレシーブを中心に機を見て攻めに出る強気な姿勢も目立ち試合をリードする。そのまま試合のペースを相手に渡さず、圧巻の勝利で準決勝へ勝ち進んだ。
試合後に両者から語られたのは、近年の卓球の戦型としては希少な存在になりつつあるカットマンへの想い。
佐藤は「自分たちは2019年に世界選手権で3位になった時も言ったんですけど、『カットマンでもやれるんだよ!』というのを今いる自分よりも下の選手たちに思ってもらえるような活躍がしたい」と語ると、橋本も「今すごく減っては来ているんですけど、カットマンだからこそできることもある。魅力はたくさんあるので、これから卓球を始める人たちにもカットマンになりたいという人たちが増えたらいいと思います」と希望を明かした。
初日となった北九州市立総合体育館でのWTTファイナルズで、日本が世界に誇るカットマンが輝きを放ち、存在価値を証明してみせた。
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橋本帆乃香、佐藤瞳(C)WTT
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