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米紙『USA TODAY』は5日(日本時間6日)、大谷翔平投手(ドジャース)のインタビューを掲載した。同紙のボブ・ナイチンゲール記者の取材に応じたもので、自身初のポストシーズン進出、そしてワールドシリーズ制覇を果たした今季について振り返った。
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■「苦しい戦いだった」
大谷は今季、前人未到の「50―50(50本塁打、50盗塁)」を達成し、3度目のMVPを獲得。自身初のポストシーズン進出を果たすと、一気にワールドシリーズ制覇まで駆け抜けた。
「自分の想像を超えていた。これ以上望めないというほどだった」と通訳を通じて振り返ったが、頂点への道のりは簡単ではなかったという。
「ドジャースは毎年のようにプレーオフに進出していて、とても成功しているチーム。もちろん、僕はエンゼルスにいて外から見ていたので、ドジャースがプレーオフに進出するのは簡単そうに見えた。でも、実際にチームの一員になってみると、プレーオフに進むだけでも本当に大変で、苦しい戦いだった。終盤にはパドレスが激しく追い上げてきて、それを退けるのは厳しい経験だった」と明かした。
■「野球の普及を願う」
ただ、「それはとても特別で、感慨深く本当に楽しめた」と話し、プレッシャーを軽々乗り越えたことをうかがわせた。
さらに「みんなが僕を支えてくれていることにとても感謝している。それでも、僕がやるべきことは変わらない。これからも野球というスポーツに集中し、毎日少しでも成長できるように努力し、フィールドでベストを尽くす」とした上で、「同時に野球人気がさらに高まり、さまざまな国で野球がもっと普及することを願っている。このスポーツの成長がこれからも続いてほしい」と球界全体を見据えてコメントした。
また、来季の二刀流復活についても言及し、「今のところ順調」と自信を見せた。来年4月には投球再開ができるとされているが、予定通りにリハビリを消化しているようだ。
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