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メジャーリーグの球団幹部や代理人らが一堂に集うウインターミーティングが9日(日本時間10日)から、米テキサス州ダラスで開催。各球団の動向に注目が集まる中、ポスティングシステムで米球界に挑戦する佐々木朗希投手の話題も挙がっている。
メジャーリーグでは米国、カナダ、プエルトリコを除く25歳未満及びプロ6年未満の海外選手とは契約金に上限が設けられ、まずはマイナー契約しか結べない。佐々木にもこのルールが適用されるため、全球団に獲得の好機があるとされている。
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■強固な先発陣の一角に
メジャーリーグ公式サイトは同日、「マリナーズが2025年のロースター編成に時間をかける理由」と題した記事を掲載。執筆したマリナーズ担当ダニエル・クレイマー記者は、「ジェリー・ディポトGMは、マリナーズがロウキ・ササキの獲得に全力を注ぐつもりであると明言した」と自身のXにも投稿。今後の動きに注目した。
一方で、佐々木獲得には各球団が「国際ボーナスプール」と呼ばれる毎年決められた資金の中で契約金を支払う必要があり、今季分は12月15日までと期限が定められている。
獲得資金が残り少なくなっている球団が多く、来季分に更新される1月15日以降まで佐々木側が動かない可能性が高いという見方が大勢を占める。クレイマー記者は記事の中で、「ササキの市場がなかなか進展しないことを含めて、様々な要因が重なり、他の課題についてもまだ初期段階に留まっている」と述べるなど、マリナーズのチーム編成にも影響を及ぼしているそう。
投手育成に定評があるマリナーズは生え抜きが複数育っており、ジョージ・カービー、ローガン・ギルバート、ブライス・ミラー、ブライアン・ウーとエース級が揃う先発陣を形成。(トレード放出の噂もあるが)ベテランのルイス・カスティーヨも加えたローテーションは安定感抜群で、ディポトGMは「必要ならば6人編成を運用できる」と、佐々木のメリットについても挙げたとのこと。
また、本拠地のT-モバイルパークはメジャーでもっとも投手有利な球場とされており、佐々木のパフォーマンスを最大限に引きだすことが可能だろう。イチローや佐々木主浩ら、多くの日本選手が所属した点でも馴染み深いマリナーズ。選択肢としては面白いが、果たしてどうなるか。
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