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ドジャースの大谷翔平投手は、今季レギュラーシーズン159試合に出場し、打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁、OPS1.036と圧巻の好成績を記録した。「50本塁打、50盗塁」超えを達成し、本塁打と打点の二冠王を獲得。フルタイムの指名打者として、メジャー史上初の年間MVPにも輝いた。
大谷の魅力のひとつに挙げられるのが、メジャーリーガーの中でも群を抜く打球飛距離だ。来季は、計測史上3人しか打っていない「500フィート(約152.4メートル)超え」のアーチにも期待がかかる。
◆大谷翔平、来季は初の大台「120マイル超え」も射程圏内に 計測史上3人のみの“超記録アーチ”到達なるか
■今季の自身最長はクアーズフィールドで記録
大谷がメジャー7年間で放った本塁打は、通算225本。MLB公式のデータページ『Baseball Savant』によると、キャリア最長飛距離が昨季6月30日(日本時間7月1日)の30号アーチで、「493フィート(約150.2メートル)」を計測。データ解析システム『スタットキャスト』が導入された2015年以降では、史上13位タイに入るとてつもない一発だった。
今季の自身最長は、6月18日(同19日)の敵地ロッキーズ戦。高地の打者天国として知られるクアーズフィールドでの一発は、476フィート(約145.0メートル)を記録した。これは、ドジャースの球団史上2番目の飛距離で、トップまであと1フィートに迫る当たりだった。
『スタットキャスト』史上最長記録は、2019年にノマー・マザラ外野手が放った505フィート(約153.9メートル)。次いで、C.J.クロン内野手とジャンカルロ・スタントン外野手の504フィート(約153.6メートル)と続く。500フィート超えを計測したのは3選手だけで、クロンとスタントンは前述したクアーズフィールドで打ったものだ。
標高約1600メートルにあるロッキーズの本拠地クアーズフィールドは、変化球が曲がりにくく打球も飛びやすいとされている。来季大谷は6月下旬と8月中旬に、計7試合クアーズフィールドで試合を行う。自身最長の493フィートを記録したのがエンゼルスタジアムであったことを考えても、マザラの持つ505フィートを更新する可能性は十分にある。
来季の対戦カードの中でも、楽しみなボーナスステージ。とりわけ注目しておくと良いだろう。
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