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米スポーツメディア『CLUTCH POINTS』は11日(日本時間12日)、「元選手がブラディミール・ゲレーロJr.はエンゼルスへ移籍すると予想」と題し、記事を公開した。
米専門局『MLBネットワーク』の番組では2025年シーズンの動きを予想。その中で、出演者から衝撃発言が飛び出し、同メディアが紹介した。
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■FA市場に出れば大谷、ソト級
ブルージェイズの主砲ゲレーロJr.内野手は9日(同10日)、年俸調停を回避して1年2850万ドル(約45億円)でチームと合意。年俸調停権を持つ選手としては、昨年のフアン・ソト外野手(当時ヤンキース、現メッツ)の3150万ドル、23年の大谷翔平投手(当時エンゼルス、現ドジャース)の3000万ドルに次いで史上3番目の高額契約となった。
ただ、ゲレーロJr.を巡る注目ポイントは別にある。25年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となるが、そこで新天地を求めるかどうか、という点が最大の関心事になっている。もちろん、ブルージェイズは“チームの顔”を引き留めるために、すでに契約延長を要請。再三交渉し、条件提示も行っているが、合意に至る気配はない。
今季終了後、もしゲレーロJr.がFA市場に出た場合、大争奪戦の末にソトや大谷に迫る大型契約が見込まれている。そのため、25年シーズンにおいて、その動向が最も注目される選手の1人となっている。
そんな中、『MLBネットワーク』は番組内で25年シーズンの動きを予想。出演した元メジャーリーガーで、現役時代には盗塁王のタイトルを獲得し、ゴールドグラブ賞にも輝いたハロルド・レイノルズ氏が「ゲレーロJr.はシーズン終了後、エンゼルスへ移籍するだろう」と話し、司会者を驚かせた。
■トラウトの最高のパートナー
ドジャースやヤンキース、メッツなど強豪球団ではなく、なぜエンゼルスなのか。『CLUTCH POINTS』は同氏の発言を紹介した上で、根拠の1つを説明。「ゲレーロJr.がロサンゼルスに移籍することになれば、それは父親であるブラディミール・ゲレーロが歩んだFA移籍の道のりと同じ形になる」とした。
殿堂入りを果たした偉大な父親ゲレーロは2004年、エクスポズからエンゼルスに加入し、成功を収めた。ナショナルズの前身で、カナダのモントリオールに本拠地を置いていた球団からエンゼルスへ移籍した父親の動きに重ね、息子ゲレーロJr.も同じカナダのトロントを離れ、エンゼルスへ移る可能性を示唆した。
同メディアは「(移籍が実現すれば)ロサンゼルスにとって大きな意味を持つ。ゲレーロJr.はショウヘイ・オオタニが街を越えてドジャースへ移籍して以来、マイク・トラウト外野手にとって最高のパートナーとなる。そして、彼は父親の足跡をたどることになる」とした。
エンゼルスのアート・モレノ・オーナーが出費を渋ることは十分に考えられるが、同メディアは「ロサンゼルスではゲレーロJr.のスター性が一層輝く」と最後まで期待を寄せた。
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