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米紙『ニューヨーク・ポスト』の電子版は15日(日本時間16日)、メッツからFAとなっているピート・アロンソ内野手について記事を公開。難航している残留交渉を取り上げた。依然として、生え抜きスラッガーと球団の要求額には開きがあると伝えられており、平行線を辿っているようだ。
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■メッツは新たな選択肢も
『ニューヨーク・ポスト』のジョン・ヘイマン記者は同日、「メッツ、アロンソとの交渉で解決を急ぐ 時間が鍵に」と題した記事を掲載。メッツはアロンソとの短期契約交渉を進めているが、金銭面で折り合いがつかないと報じた。
同記事によると、メッツはアロンソ側に対して「契約をまとめられるかどうか早急に決断する必要がある」と伝えているようで、春季キャンプまでに他の選択肢を検討する時間を確保したい意向を示している。両者は、3年契約に少なくとも1つのオプトアウトを加える方向で話が進んでいるようだが、その後の前進は見られない。
メッツはアロンソと契約できなかった場合、アンソニー・サンタンダー外野手の獲得やブルペン補強へ資金を振り分けると予想されている。もしくは一時的な措置として、マーク・ビエントス内野手を三塁手から一塁手へコンバート。若手の組み合わせで穴を埋め、来季オフのFA市場に登場するブラディミール・ゲレーロJr.内野手らの獲得を改めて目指す可能性もあると伝えられている。
現在30歳のアロンソは、昨季162試合に出場し打率.240、34本塁打、88打点、OPS.788の好成績。メジャーデビューの2019年には新人記録の53本塁打を放つなど、通算226本塁打、586打点を記録しているが、近年は空振り率が増加し、OPSの低下が見られる。ポール・ゴールドシュミット内野手、クリスチャン・ウォーカー内野手ら他の一塁手が次々と契約がまとまる一方で、市場に取り残されるかたちとなっている。
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