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昨季4年ぶり8回目の世界一になったドジャースは、オフシーズンでも積極的な戦力補強を敢行。17日(日本時間18日)には佐々木朗希投手を獲得し、球界最高の先発ローテーションを作り上げた。
現在ドジャースは、抑え候補のタナー・スコット投手にも照準を定めており、争奪戦が間もなく決着すると見られている。オフシーズンの締めくくりに、さらなるチーム強化は実現するのだろうか。
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■ライバルはカブスとブレーブスか
ここまでドジャースは、テオスカー・ヘルナンデス外野手とトミー・エドマン内野手、ブレイク・トライネン投手らとの再契約を始め、メジャー通算147本塁打のマイケル・コンフォート外野手と韓国のユーティリティ選手キム・ヘソン内野手を獲得するなど、昨季以上の布陣を整えた。
17日(同18日)には佐々木の加入も決まり、現時点でも隙がないチーム編成に思われるが、最後の大仕事が迫っているようだ。移籍情報を専門に取り上げる米メディア『MLB Trade Rumors』は同日、「タナー・スコットが複数のオファーを検討中、今週末にも契約か」と題した記事を公開。スコットの最新情報を取り上げた。
記事では『MLBネットワーク』のジョン・モロシ記者の情報として、「スコットはいくつかの複数年契約オファーを検討しており、今週末にも契約を決める可能性がある」と報じている。獲得候補としてカブスが有力候補のひとつに挙げられた一方で、直近5年間では複数年契約や総額900万ドルを超える救援投手を獲得していない点も指摘された。「要求額に見合う条件提示を躊躇しているかもしれない」と論じている。
そして、数カ月前からスコットに関心を示しているドジャースについては、「オフシーズンの最終課題はブルペン獲得」とし、ブレーブスとともに有力候補に名前が挙がった。メッツは17日(同18日)にA.J.ミンター投手と2年2200万ドル(約34億2000万円)の契約で合意しており、スコット争奪戦からは撤退するだろうと合わせて伝えられている。
■昨季は左打者の被弾ゼロ
メジャー8年目のスコットは、昨季マーリンズとパドレスの2球団で計72試合に登板、9勝6敗22セーブ、防御率1.75の好成績を残した。平均97.0マイル(約156.1キロ)の高回転フォーシームと、鋭いスライダーの2球種で打者を牛耳る剛腕だ。昨季は、左打者の被打率がわずか「.132」で被弾なし。地区シリーズでは大谷翔平投手を4打席4三振に封じ込めるなど、ドジャースにとっても天敵だった。
妥協のない大型補強で、2年連続の世界一へ歩みを進めるドジャース。新たな「吉報」が届く日も遠くはなさそうだが、果たしてどうなるか。
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