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卓球の「天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会」が21日から26日にかけて東京体育館で行われる。日本一をかけた戦いには注目が集まってくる。
男子シングルスの優勝争いはここ最近の卓球界をけん引する選手たちを中心に、新たな刺客が現れるかも期待が高まっている。
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■2年連続ベスト4の篠塚も注目
男子の優勝争いで絶対本命と呼べるのが第1シードの張本智和(智和企画)。昨年6年ぶりに全日本のタイトルを奪還した21歳は2024年に2度目の出場となったパリ五輪では3種目に出場したものの無念のメダルなしに終わった。
しかし、10月の「ITTFアジア卓球選手権」では50年ぶりの金メダルを獲得し、11月の「WTTファイナルズ福岡」でも準優勝し世界ランキングを3位まで再浮上させるなど復調。2025年のWTTでも優勝を含む2大会連続決勝に進出と状態の良さを感じさせるエースを中心とした争いになるのは間違いない。
対抗は2022年から2大会連続全日本のタイトルを獲得しており、第2シードとして挑む戸上隼輔(井村屋グループ)。24年にパリ五輪のシングルス、団体戦メンバーとして初の大舞台を踏んだ23歳は、拠点をドイツに移し、オクセンハウゼンの一員としてブンデスリーガで奮闘を続ける。カップ戦では優勝に貢献するなど海外で研鑽を積んだ戸上が、張本智との争いが予想される全日本で2大会ぶりのタイトルを狙う。
両者に続く存在として注目は松島輝空(木下グループ)。世界ランクでトップ30入りしている17歳の次世代エース候補は、2012年大会の優勝者で昨年ベスト4入りしたリオ五輪メダリストの吉村真晴(SCOグループ)がいるブロックを勝ち上がり上位進出なるか。また、パリ五輪代表の篠塚大登(愛工大)も2年連続でベスト4に進出しており、歴代優勝者の張本智や戸上に続けるかは注目となる。
男子シングルスでは、前回王者の張本智を中心とした優勝争いが予想される2025年の全日本選手権。2大会ぶりの優勝を狙う戸上や初優勝を窺う松島や篠塚といった国内有数の選手が上位に加われるかは期待が高まる。
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