【MLB】“ツボにハマると打つ印象”テオスカーの謎 公式データで読み解く「全打者トップの得意2球種」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】“ツボにハマると打つ印象”テオスカーの謎 公式データで読み解く「全打者トップの得意2球種」

新着 ビジネス
【MLB】“ツボにハマると打つ印象”テオスカーの謎 公式データで読み解く「全打者トップの得意2球種」
【MLB】“ツボにハマると打つ印象”テオスカーの謎 公式データで読み解く「全打者トップの得意2球種」 全 1 枚 拡大写真

2年連続の世界一へ向けて、着々と補強を続けるナ・リーグ西地区の名門ドジャース。オフシーズンでとりわけ注目を集めたひとりが、打線の中軸テオスカー・ヘルナンデス外野手の残留だ。3年総額6600万ドル(約104億円)で4年目は球団オプション、人気者との再契約はファンから多くの反響が寄せられた。

23日(日本時間24日)に発表された公式放送局『MLBネットワーク』のポジション別ランキングでは、右翼手部門の10位にランクイン。今季も勝負強い打撃に期待がかかる。ここでは、チームの「愛されキャラ」テオスカーの打撃指標を公式データで掘り下げてみる。

◆巨大戦力のドジャース、カーショーとの再契約には「引き続き前向き」 40人枠調整のため「春季キャンプ以降に加入か」と米報道

■キャリアを通して、前後の緩急に強い

テオスカーは2016年、アストロズでメジャーデビュー。17年途中にブルージェイズへ移籍すると、翌18年には22本塁打でレギュラーに定着した。パンデミックによる短縮シーズン20年にはア・リーグ5位の16本塁打、21年には32本塁打、移籍した23年にはマリナーズで26本塁打をマーク。昨季ドジャースへ加入し、打率.258、26本塁打、93打点の好成績、自身3度目のシルバースラッガーを受賞した。

MLB公式のデータページ『Baseball Savant』でテオスカーの打撃指標を掘り下げると、チェンジアップなど前後の緩急に対する強みが浮き彫りとなる。昨季の球種別「RunValue(ランバリュー)」では、カーブとチェンジアップでそれぞれメジャー全打者トップの「+11」を記録。打者の場合、この数値が大きいほど得点を生み出す能力が高いと捉えていい。

■横変化の球種を苦手に

一方で、フォーシームに対する指標が低下しており、球種別打率が「.347→.307→.250」と年々悪化。スイング時の空振り率が30%を超えるようになった。また、キャリアを通して横変化の球種に弱く、スライダーが.214、スイーパー.237、カットボールも.267と今ひとつ。昨季ナ・リーグワースト4位の188三振のうち、48個がスライダーによるものだ。

対左投手を得意にしており、昨季のOPSは「.931」と超一流クラス。時に脆さも露呈するが「ツボにハマると打つ」印象を受けるのは、このあたりが影響していると見られる。

テオスカーは足も速く、スプリントスピード「28.6フィート/秒」はメジャー上位17%と一流クラス。同僚の大谷翔平投手が「28.1フィート/秒」である点を考えても、かなり速い部類に入る。今季も外野のレギュラーとして期待されているが、左翼手のOAA(Outs Above Average)「-8」は同ポジションでワースト3位。走力に見合うほどのアウトはとれていないという評価だけに、打撃面での貢献に期待したいところ。

明るい性格で、ムードメーカーとしても欠かせない存在のテオスカー。今季も印象的な活躍を見せてくれるに違いない。

◆ドジャース先発陣が誇る圧倒的な支配力 米記者注目の「史上初、3人以上揃えたチームはいない」指標とは?

◆226発大砲や名三塁手も…実績十分でもなぜ“去就未定”? FA市場で新天地が決まらない大物選手たち

◆テオスカーが語る、ドジャースへの強い信頼感「一度入ると離れたくなくなる」 大谷翔平は「教えたスペイン語を全部覚えている」と明かす

《SPREAD》

≪関連記事≫
≫貴重な水着ショットも披露!「もはや高校生には見えない」大人っぽい池江璃花子、沖縄・石垣島の海を満喫

≫ケンブリッジ飛鳥と滝沢カレンが似てる?リオ五輪時から密かに話題だった

≫レアル所属・中井卓大ってどんな選手?…「リアルキャプテン翼」と呼ばれた少年時代