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ドジャースは28日(日本時間29日)、レンジャーズからフリーエージェント(FA)となっていたカービー・イエーツ投手と契約を結んだ。MLB公式のマーク・フェインサンド記者が伝えており、1年で1300万ドル(約20億2000万円)の契約だと報じられている。
今オフも積極的な補強を進める世界一球団の投手陣の状況について、MLB公式も言及している。
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■球宴2度出場のベテラン右腕
37歳のイエーツは2014年のメジャーデビュー以来6球団を渡り歩いてきた。パドレス時代の19年にはオールスターに初選出されるなど41セーブ、防御率1.19をマークしてセーブ王を獲得。レンジャーズでプレーした24年も61試合に登板し7勝2敗33セーブ、防御率1.17を記録するなど、衰えを感じさせない投球を見せた。
MLB公式では、「カービー・イエーツがドジャースのスーパーブルペンに加わる」とこの移籍を報道。19日(同20日)にはパドレスから左腕のタナー・スコット投手の補強に成功していることに触れ、「イエーツとスコットの補強はこの熱狂的なドジャースのオフシーズンの締めくくりとなるようだ」と昨年に続いての大型補強を敢行した今オフに区切りがつくことを示唆している。
ドジャースはジャイアンツからFAで2度のサイ・ヤング賞に輝いたブレイク・スネル投手、さらにロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指した佐々木朗希投手も確保。シーズン中に復帰が予想される大谷翔平投手も含めて先発陣には明るい見通しが立っていたなか、ブルペン陣も強力な布陣を築こうとしている。
当初は不安を示していたMLB公式も、「イエーツの加入によりドジャースのブルペン陣は明らかに強みを増した」と記し、「クローザーには複数の選択肢を持つことになる」とイエーツとスコットとふたりのクローザーを獲得したことによるオプションの増加を好意的に捉えている。
昨季は世界一にたどり着いたものの、シーズン中には綻びを見せる時期も見られたドジャースの投手陣。若手から実績十分のベテランまで抜け目ない補強を続けるチームが最強の布陣を完成させるのか。
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