
昨季ア・リーグMVPに輝いたアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)について、米ポッドキャスト番組に出演した元オールスター投手が「ポストシーズンでの不調は、今季の開幕後も続く」と指摘。メジャーを代表するスラッガーのパフォーマンスに注目が集まりそうだ。
◆ドジャース守護神候補、剛腕スコットが誇る全投手トップの支配力「ブラスト率」とは? 強打許さぬ圧巻のポテンシャル
■「焦りや重圧を感じる状況は今後もある」
米ポッドキャスト番組『ファウル・テリトリー』に出演したのは、メジャー通算368セーブを誇るジョナサン・パペルボン氏。オールスターゲームに6回選出され、2007年にはレッドソックスでワールドシリーズ制覇にも貢献した名投手だ。
同氏は番組内で、昨年のポストシーズンで不調を囲ったジャッジを不安視。苦戦は今季のレギュラーシーズンも続く可能性があると指摘した。
「結局のところ、野球選手はみんなメンタルをやられる。みんなそうだ。我々はそういうふうにできている。プレッシャーを感じるんだ。私も感じたことがあるし、みんな一緒だ。彼がプレーオフで見せたような焦りやプレッシャーを感じる状況は、これからもある。そして、開幕すればア・リーグ東地区のもっと強い投手陣と対戦することになる。正直言って、彼の苦戦は続くと思う」と予想した。
ジャッジは昨年のポストシーズンで期待外れのパフォーマンスに終わった。14試合に出場し、打率.184、3本塁打、9打点、20三振という成績にとどまった。さらに致命的だったのは、ドジャースと対戦したワールドシリーズ第5戦での落球。敗戦のきっかけとなるエラーを犯し、盟主を率いる主将は打撃でも守備でも“戦犯”となってしまった。
■「自分を突き動かす何かを見つけるべき」
新シーズンを迎えても、ニューヨーカーがジャッジに向ける視線は厳しいものがあると予想されている。そのため、同氏はこの重圧を含めて、メンタル部分が打撃に及ぼす影響を危惧した形だ。
ポストシーズンの痛手から立ち直り、心機一転、新シーズンで活躍するためにはどうすればいいのか。同氏は「ジャッジは自分を突き動かす何か別のものを見つける必要があると思う」と主張。そして「彼がレギュラーシーズン向きの選手なのは分かっているが、最初の1カ月は注意深く見守る必要がある」とした。
ジャッジはこれまでもポストシーズンの成績は芳しくなかったが、それでもレギュラーシーズンに入ればしっかりと結果を出してきた。世界一を逃した痛みから解放されるには、再び本塁打を量産するしかないようだ。
◆ジャッジに与えられた最強スラッガーの称号「依然として恐れられる」 公式がポジション別ランク紹介、ソト、タティスJr.ら退ける
◆ロバーツ監督が言及した“投手・大谷翔平”の現状 5月復帰予想も「もっと早くなるかも」と早期の二刀流復活へ現実味
◆ヤ軍ブーン監督、ドジャースの大型補強に言及「彼らの支出額は理解しがたいレベル」 突出ぶりが「ストライキにつながる」と懸念