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MLB公式サイトは8日(日本時間9日)、「春季キャンプで注目すべき12人の投手」と題して記事を公開。最注目として、今季からドジャースに加わった佐々木朗希投手の名前を挙げた。そのほか、日本勢では菅野智之投手(オリオールズ)がランクイン。大谷翔平投手(ドジャース)は12人からは外れ、“ワイルドカード”という枠で選ばれた。
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■昨季新人王スキーンズに匹敵
春季キャンプのスタートが迫る中、MLB公式サイトは投手にフォーカス。特に注目すべき12人を紹介し、その1番手に佐々木を挙げた。
同サイトは「ササキがドジャースの一員として初めてマウンドに立つ時、すべての視線が彼に注がれるだろう。彼は昨年のポール・スキーンズ(パイレーツ)以来、最も注目される若手有望株だ。いや、もしかしたらこの2人は、歴代で最も話題を集めた投手と言えるかもしれない」と指摘した。
その上で「ササキの投球はスキーンズに匹敵するほど圧巻だ。23歳の彼は、日本から100マイル超えの速球と、世界最高クラスのスプリッターを引っ下げてやって来た。スプリングトレーニングで最も注目すべき投手ということであれば……。それはどのチームを見渡しても、彼がその筆頭だ」とした。
■日本の名門で長年エース
ラスト12番目に滑り込んだのが、菅野。同サイトは「今年メジャーに挑戦する日本人エースはササキだけではない。読売ジャイアンツという日本プロ野球屈指の名門チームで長年エースを務めてきたベテラン、スガノもまた海を渡る」と紹介した。
そして「現在35歳だが、昨シーズンはジャイアンツで15勝3敗、防御率1.67という圧巻の成績を残し、自身3度目のセ・リーグMVPに輝いた。また、一部のファンは2017年のWBCにおいて彼が米国代表を圧倒した試合を覚えているかもしれない。そんなスガノが、3年連続のポストシーズン進出を狙うオリオールズの投手陣に加わるのは、非常に興味深い補強と言える」と記した。
また、今季マウンド復帰を目指す大谷は12人には選ばれなかったが、「ワイルドカード」という形で選出された。
「スプリングトレーニングで投球するかどうかまだ分からない。しかし、投球する可能性はある。もし投球すれば、ササキやスキーンズらとともに、この注目投手リストのトップに躍り出るだろう」とし、あくまで春季キャンプでどのように過ごすのか見えないため、圏外になったと説明した。
佐々木、菅野を除く10人の投手は、スキーンズ、マックス・フリード(ヤンキース)、ジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)、クマール・ロッカー(レンジャーズ)、スペンサー・ストライダー(ブレーブス)、シェーン・マクラナハン(レイズ)、チェイス・バーンズ(レッズ)、ジェイコブ・ミシオロウスキー(ブルワーズ)、クレイ・ホームズ(メッツ)、ギャレット・クロシェ(レッドソックス)という顔ぶれとなった。
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