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ボクシング元WBA世界ライトフライ級王者の渡嘉敷勝男氏が12日、自身のYouTubeチャンネルを更新。
24日に東京・有明アリーナで行われる前WBO世界同級王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)と対戦する那須川天心の勝敗を予想した。
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■モロニー戦は那須川のKO/TKO勝利と予想
渡嘉敷氏は那須川のボクシング転向6戦目について、「モロニーは勝てないと思います。テクニック的にもスピード的にも、今の天心選手ならレフェリーストップか、KOしますね」と那須川の完全決着を予想した。
渡嘉敷氏は「那須川選手は世界を狙うのにかなりの実力がついていきた。畑山くん(元WBA2階級制覇王者の畑山隆則氏)も竹原くん(元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二氏)も私も、『破格だよ!』と。『どのチャンピオンとやっても勝つんじゃないか』というイメージを持っている」と那須川の並外れた実力を高評価。
さらに、「(那須川は最近)強くなってますよね。あのスピードはすごい。『アレとはやりたくない』と畑山くんが言うくらいだから、相当やりにくいと思う。さらに最近はフォームもすごくよくなって、キレのあるパンチ力も付いてきた。テクニックもある」とした上で、「いや、これは揃いも揃った選手になってきた。『いずれ末恐ろしい選手に、世界チャンピオンになるよ』と言ってたが、だんだんそれに近づいてきてる」とし、2023年4月にボクシングに転向してからわずか2年足らずで世界のトップレベルまで上り詰めた“神童”の成長に舌を巻いた。
■「世界王者になれるかのバロメーター」
試合結果については、「(那須川は)モロニー選手に判定でもワンサイド、もしかしたら、中盤くらいでTKO勝ちするかもしれない」と予想。
元世界王者との対戦とあって「モロニー選手に勝つだけでもすごいし、もしも倒したら『世界チャンピオンに確実になれる』と証明される。モロニー選手が実力を証明する基準みたいなもの。そう言う意味ではものすごく注目される試合になる」とし、「7ラウンド以内に倒したら度肝抜かれますよね、『井上チャンピオンより先に倒すの!?』みたいな」と7ラウンド以内のKO劇となるかが注目ポイントになると力説した。
リーチでは那須川が177センチと、モロニーよりも7センチ上回るものの、両者の身長は同じ165センチ。渡嘉敷氏はフィジカル面では五分として、「(試合を決めるのは)上手さ、スピード、パンチ力、精神力。那須川選手が『世界チャンピオンになれるか』のバロメーターになる」と見るものの期待を煽った。
34歳のモロニーはここまでの戦績が30戦27勝(19KO)3敗。スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥や、WBOバンタム級王者の武居由樹とも対戦経験がある。井上とは2020年10月に7ラウンドKO負けを喫し、24年5月には武居とWBO王座をかけて対戦したが、判定0ー3で敗れ王座陥落となった。
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