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格闘家の才賀紀左衛門が15日に公開されたYouTubeチャンネル「格闘キャスト」に出演。
世界最高峰の総合格闘技団体「UFC」のフライ級でタイトルを狙う朝倉海と鶴屋玲の打撃について言及した。
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■「打撃だけでもUFCのチャンピオンになれる」
才賀は鶴屋の打撃について、「最初と比べてだいぶ成長して伸びてる。やっぱりレスリングの癖があるので、その癖を取り切ることができたら、打撃だけでも階級でUFCのチャンピオンになれるくらい。玲くんはポテンシャルが高い」と絶賛。
UFCのフライ級といえば昨年、朝倉海がデビューしたことで日本でも脚光を浴びたが、才賀はふたりと練習したことがある立場から見て「海くんの打撃のレベルやったら、1年しないうちに怜くんのほうが打撃だけでも十分勝てるようになる。これは絶対、言い切れます」と断言した。
才賀はその理由について持論を展開。「アマチュア競技でトップに立ってる選手はポテンシャルが高い。それプラス(競技人口が多い競技で一番になれるということは)『ずっと努力できる』という証明じゃないですか」と、3歳からレスリングを始め全国優勝など数々の実績を積み重ねてきた鶴屋を評価。
その上で「格闘技はもちろん運動神経、才能とかめちゃくちゃ大事ですけど、何が一番大事って、『同じことをひたすら繰り返しできる』努力と継続力が大切。もちろん海くんにもあると思うんですけど、圧倒的にそこは怜くんの方が高いかなと思うんです、まだ若いですし」と22歳のポテンシャルの高さを強調した。
■初練習での衝撃エピソードも明かす
そんな鶴屋に対し、才賀の抱く期待は大きい。「怜くんは本当にUFCの日本人初のチャンピオンになると思ってる。そこは全然心配ない。あの階級では怜くん相当強いと思うので」と全幅の信頼を寄せた。
才賀は鶴屋と初めて対峙した時に衝撃的なエピソードも披露。「怜くんと初めて練習した時はびっくりしたんです。『なんだこの子?』みたいな。どうやって勝てばいいのか初めて悩んだ。(そのくらい)しつこかった。寝技もしつこいし、逃がされない逃げれない。速いし。逆に言えば、打撃さえもらわなければUFCとかも全然行けるんじゃないのかなと思っている」と練習を共にしたUFC王者よりも絶大なインパクトを感じたと語った。
また、現在は鶴屋に打撃を教えているとし、「性格的に『殴ってやろう』というところが怜くんはある。負けん気も強いし。攻めることに関してもすごくいいですけど、(打撃を)もらわないことを一番に考えてやっている」と勝つために必要な技術から身につけ始めているようだ。
「怜くんは華もあるし、発言力もある。人気者になって失敗しないように」と笑顔で語った才賀。活躍が期待される22歳は今月9日にUFC第2戦が予定されていたが、対戦相手のケガにより試合キャンセルとなっており、次戦は未定となっている。果たして第2戦は何時ごろになるのか。今後の試合や動向にも注視したい。
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