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カブスは18日(日本時間19日)、東京で行われるドジャースとの開幕戦において、今永昇太投手が先発投手を務めることを発表した。すでにドジャースは山本由伸投手を開幕投手に指名しており、史上初めて開幕戦で日本投手が先発で投げ合うことが正式に決まった。地元紙『シカゴ・トリビューン』など米複数メディアが報じている。
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■東京ドームの思い出「大きな本塁打を何本も打たれた」
開幕戦での先発登板が予告されてから一夜明け、今永はキャンプ地アリゾナ州メサで取材に応じた。
「(開幕投手は)非常に光栄です。日本選手がこれほど注目されるのは、これまで挑戦してきた日本選手たちが道を切り開いてくれたおかげです。我々は彼らが作った歴史の上を歩んでいるのです。だから、これまでのすべての先輩方に感謝しています」と話し、まずは先人たちに感謝した。
会場となる東京ドームについては「どういう数字が残っているか(具体的には)分からないです。ただ、大きな本塁打を何本も打たれたことは覚えています」と話し、笑いを誘った。
また、ドジャースの開幕投手である山本とは連絡を取り合っていることを明かし、18日(同19日)の出来事を披露した。
「ちょうど靴下を買いにショッピングセンターに行ったんですけど、そうしたら、そこに彼(山本投手)の知人が偶然いました。その後、その方から山本選手に連絡が行ったと思うのですが、『靴下を買っている場合じゃないですよ』と、(山本から)連絡が来ました」と笑わせた。
■カブス編成本部長「ファンの関心はケタ外れ」
カブスのジェド・ホイヤー編成本部長は「日本で試合をするわけだから、第1戦の先発がショウタになるのは完全に理にかなっている。とても楽しみだよ」と、今永の開幕投手を当然のこととした。
その上で「世界中のファンからの関心はケタ外れにすごいことになるだろう。この前、(ドジャースの)デーブ・ロバーツ監督とも話したんだけど、これは野球界にとって本当に素晴らしいことだよ。第1戦で2人が投げ合い、ショウヘイ・オオタニ(大谷翔平)とセイヤ・スズキ(鈴木誠也)がラインナップに入るなんて、これ以上のものはないよね。野球界にとって大きなプラスになるはずだ」と喜んだ。
今回の東京シリーズは、カブスのホームゲーム。つまり、1回表のマウンドに立つのは今永であり、ドジャースのラインナップが昨季通りなら「1番DH・大谷」といきなり対戦することになる。そして、ムーキー・ベッツ内野手、フレディ・フリーマン内野手とMVP経験者が次々登場。開幕戦はプレーボールの直後から目が離せないシーンが続きそうだ。
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