ボクシングのWBOアジアパシフィック・バンタム級王者・那須川天心（帝拳）は24日、東京・有明アリーナで前WBO世界バンタム級王者のジェーソン・モロニー（オーストラリア）と対戦する。
“神童”と前王者モロニーの一戦は日本でも大きな注目を集めているが、米国メディアからも「勝者は、今年後半にタケイ（WBO世界同級王者の武居由樹）との対決を果たす可能性がある」、「月曜日に勝てば、間違いなく彼（那須川）はその位置（ザ・リングのトップ10）につけ、おそらくタイトル争いに加わることになるだろう」など多くの関心が寄せられている。
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■前世界王者との対戦に米メディアも大注目
那須川はボクシング転向6戦目で、34歳の前世界王者モロニーと対戦する。
モロニーはスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥や、WBOバンタム級王者の武居由樹とも対戦経験があるベテランファイター。前世界王者との対戦と会って、国外からの注目も増している。
米放送局『FOX SPORTS』電子版は、「オーストラリアの元世界王者が、無敗の日本のセンセーションとのビッグカードでタイトル再戦を目指す」と題した記事を投稿。同記事では、同日に行われる試合のなかでも「那須川vs.モロニー」に注目。
「地元のファンは今夜、彼（モロニー）が元キックボクシング界のスーパースター、テンシン・ナスカワの新たな踏み台となることを期待している」とし、「モロニーとナスカワの勝者は、今年後半にタケイとの対決を果たす可能性がある」と世界タイトル戦につながる試合になると予想。
また、米スポーツ専門メディア『Sporting News』は、「ナスカワは2023年に正式にデビューし、信頼できる対戦相手に対して5勝0敗の記録を残しており、モロニーに勝てばタイトル争いに名前が上がることは間違いない」と報道した。
さらに、米老舗ボクシングメディア『ザ・リング』は、「オッズメーカーは世論よりもナスカワの味方だ」と那須川有利を主張。また「那須川は月曜日のライブ配信（試合）でザ・リングのトップ10に唯一ランクインしていないファイターだが、プロボクシングのキャリアがまだ2年未満なので、それは当然のことだ」とし、「月曜日に勝てば、間違いなく彼はその位置につけ、おそらくタイトル争いに加わることになるだろう」と、勝てば『ザ・リング』のランク入りとタイトル戦線へ躍り出ることを確実視した。
26歳になった“神童”のボクシング戦績は5戦5勝（2KO）。過去最強の相手との対戦でもキックボクシング時代から続く無敗街道を突き進むことができるのか。注目の試合は今夜、有明アリーナでゴングが鳴る。
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