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ドジャースのフレディ・フリーマン内野手27日(日本時間28日)、ロッキーズとのオープン戦に「2番DH」で先発出場。1回に右前打を放つなど3打数1安打だった。オフに右足首の手術を受け、回復ぶりに注目が集まっていた。米複数メディアが試合の様子を伝えている。
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■「タイミングが合っているか確認」
フリーマンは昨年9月のパドレス戦で右足首を負傷。全治4~6週間と診断されたが、満身創痍のままポストシーズンを戦い抜いた。結果的にワールドシリーズMVPに輝く大活躍を見せ、チームの世界一奪還に貢献。しかし、その代償は大きく昨年12月に手術を受けた。
手術後初の実戦となったこの日、第1打席でいきなり快音を響かせた。カウント2-2からの5球目ストレートをしっかり捉え、右前に弾き返した。第2打席は左飛、第3席は中飛だった。
依然として患部にテーピングを巻きながらのプレーとなったが、手応えは十分。「今日はかなりいい感じだったね。球もしっかり見えていたし、ストライクを振れていたと思う。とにかく今日はたくさんスイングをしたかった。それが自分の目的であり、タイミングがどの程度合っているか確かめたかったんだ」と振り返った。
■「思っている以上に治療に時間がかかる」と明かす
見守ったデーブ・ロバーツ監督も「彼は本当によく動けていたと思うよ。予想以上に良かった」と回復ぶりを喜んだ。米メディア『ドジャース・ビート』のジャック・ハリス記者によると、指揮官は「(数カ月前は)開幕に間に合うとは思えなかった」と話したそう。
ただ、記者から「右足首の状態は万全か」と問われたフリーマンは「(右足首も)左足のように感じられたら良かったんだけどね。下半身のケガはリハビリが大変なんだ。特に足首はね。だから、自分が思っている以上に治療に時間がかかることになると思う」と話し、ベストコンディションになるのはまだ先と明かした。
今後は大谷翔平投手がDHでオープン戦に登場してくるため、その時は本職の一塁手に戻る可能性が高い。しかし、慎重を期して、調整は患部の様子を見ながら進めていくことになる。東京での開幕シリーズにMVPトリオが揃うのか、この点も大きな関心事となりそうだ。
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