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ナショナルズの小笠原慎之介投手が28日(日本時間3月1日)、メッツとのオープン戦に先発登板。1回2/3を投げて4安打4失点(自責点2)、2三振1四球だった。フアン・ソト外野手に左越え2ランを浴びるなど苦しいマウンドとなった。
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■リンドーア、アロンソらと対峙
中4日でオープン戦2度目のマウンドに上がった小笠原だったが、メッツの強力打線に苦しんだ。
初回、先頭のフランシスコ・リンドーア内野手にいきなり左安打を許したが、続くソトは左飛。3番ピート・アロンソ内野手は注文通り遊撃にゴロを打たせたが、併殺と思われた瞬間、遊撃手がまさかのお手玉。チェンジのはずが、失策で1死一、二塁のピンチとなった。
4番ブランドン・ニモ外野手には四球を与え、これで満塁。5番マーク・ビエントス内野手はチェンジアップで空振り三振に仕留めたが、6番ルイス・トレンス捕手に右前2点適時打を許した。7番タイロン・テーラー外野手を打ち取り、25球を擁してようやく1回を終えた。
2回も先頭に安打を許したが、後続2人はしっかりと打ち取った。しかし、この日2度目の対戦となったソトにカウント1-1からの3球目、90.7マイル(約146キロ)の直球を左翼席に運ばれ、2ランを被弾。小笠原はここで降板となった。
結局、1回2/3を投げて4安打4失点(自責点2)、2三振1四球という内容。打者11人に対して42球を投じ、直球の最速は92.4マイル(約148.7キロ)だった。
■「相手に苦しいスイングさせた」
スター選手が並ぶ強力メッツ打線に洗礼を浴びた小笠原だが、デイビー・マルティネス監督は擁護。米メディア『MASN』によると、同監督は「シンは良かったよ。もし併殺が取れていれば、1回は無失点で切り抜けられたはずだ。ソトの本塁打はコースの問題だったが、全体的にはいい投球をしていたと思う」とコメントした。
さらに指揮官は「この地区では、ああいった強力な打線と5日ごとに対戦することになる。でも、彼にとってはそういう打者と対戦し、見ることができたのは良い経験になったはず。相手打者に苦しいスイングをさせる場面も多かったし、彼のボールには力がある」と振り返った。
そして「彼はいいカーブを持っているし、非常に優れたチェンジアップもある。ただ、今日はあまり多く投げなかったね。でも、チェンジアップは十分に通用する。そして、彼は今、我々が期待している高めの速球を投げることに慣れてきている段階だ。だから、これからもその部分をしっかりと取り組んでいくつもりだ」と期待を寄せた。
ナショナルズの先発ローテーションは5人で回す予定で、小笠原は最後の1、2枠を争う立場。この日の投球を糧にローテ入りをつかめるか、注目だ。
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