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ナショナルズの小笠原慎之介投手が28日(日本時間3月1日)、オープン戦2度目の登板となるメッツ戦に先発。フアン・ソト外野手に2ランを浴びるなど1回2/3を投げて4安打4失点(自責2)で敗戦投手となった。メッツはソト、フランシスコ・リンドーア内野手、ピート・アロンソ内野手らスター選手が初めてラインナップに顔を揃え、本領発揮。7-0で完勝した。
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■5人合計で14打数5安打3安打、6得点
小笠原は前回の登板もメッツ戦だったが、この時は主軸を欠く構成だった。しかし、今回は中心選手がズラリと並び、シーズン仕様。洗礼を浴びるのもやむを得なかった。
1番は昨シーズン大谷翔平投手(ドジャース)とMVPを争ったリンドーアが入り、続く2番には大谷超えとなる15年総額7億6500万ドルという史上最高契約でヤンキースから加入したソト。3番は「シロクマ」の愛称を持つ元本塁打王のアロンソで、4番ブランドン・ニモ外野手、5番マーク・ビエントス内野手を含めて「エリート・ファイブ」が初めて顔を揃えた。
今季予想される上位打線は、小笠原らナショナルズ投手陣を強襲。ソトの2ランをはじめ、5人は合計で14打数5安打3打点、6得点を記録。長打と四球を絡める攻撃を披露し、打線をけん引した。
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■指揮官ニッコリ「本当に層の厚い打線」
オープン戦で初めて5人を同時投入したカルロス・メンドーサ監督は「(このラインナップは)気に入っています。彼らは様々な方法を用い、色んなことができます。出塁したり、相手のミスをうまくついたり……本当に層の厚い打線ですね」と話し、ご満悦だった。
ソトに被弾した小笠原は「(本塁打は)ちょっとコースが甘く入りました。本当に素晴らしい打者ですね」と脱帽。その上で「(同じナ・リーグ東地区で)シーズン中に多く対戦するので、コーチやスタッフともっと話し合う必要があります」と警戒した。
米メディア『エンパイアスポーツ』は、この日のラインナップについて「期待が持てる内容で、効果的な攻撃だった。もしこれが今後の前兆だとすれば、メッツ打線は今季、メジャーでも屈指の脅威となる」と称賛した。
大争奪戦の末に獲得したソトやリンドーア、アロンソを中心とした打線が機能するのか。今シーズン、大きな注目を集めそうだ。
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