
レイカーズのレブロン・ジェームズと米専門局『ESPN』のレポーターの間で発生した激論が、物議を醸している。そのやり取りは6日(日本時間7日)のニックス戦、試合中のコートサイドで行われたため、多くの人が目にしており話題になっていた。今回、その発言内容がレポーターから明かされた。
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■「大事な息子にちょっかいを出すな」
6日(同7日)のニックス戦で、レブロンは31得点、12リバウンド、8アシストの活躍で113-109の勝利に貢献した。
しかし、もっとも注目されたのは“場外戦”。レブロンがサイドラインにいた『ESPN』の名物コメンテーター、スティーブン・A・スミス氏に近づき、何やら言葉を発した。そのただならぬ雰囲気は、ファンや関係者の視線を集めるのに十分。多くの人が「対立している」と察し、口論の内容がレブロンの息子で、新人ブロニー・ジェームズを巡るものだと推察した。
その後、『ESPN』の番組「First Take」に出演したA・スミス氏が、当時のやり取りを説明。「彼はすごく熱くなっていた。そして、大事な息子にちょっかいを出すな、マジで巻き込むなと言われた」と明かした。
その上で「私に詰め寄ってきたのはバスケットボール選手じゃなかった。あれは1人の父親だった。だから、彼が耳にした私のコメント、正確に言えば、彼がそう捉えたコメントに強く反応し、私の発言の一部に納得がいかなかったのだろう。それで、直接話をしに来たんだ」と説明した。
■「Gリーグで成長する必要がある」
A・スミス氏は以前、息子ブロニーについて「Gリーグ(下部組織)でプレーするのを見るのはうれしい。なぜなら、彼がスキルを磨き、成長し、正当に自分の居場所を勝ち取るために、まさにそこで成長する必要があるからだ」と話し、実力が伴わないままNBAでプレーすることはやめ、まずは経験を積むべきと訴えていた。
この発言がスーパースターの琴線に触れた可能性は高いが、A・スミス氏は「私は自分が見たことを率直に伝えることで報酬をもらっている。そして、当時言ったことについて、今でもその意見は変わらない」とキッパリ。「プロのジャーナリストである以上、敵は作りたくないが、友達を作るために仕事をしているわけでもない。自分の目で見たことを正直に伝えなければならないんだ」と一歩も引かない姿勢を示した。
SNS上ではファンの意見も賛否両論。A・スミス氏を擁護する人は「レブロンの息子は成人した男でありプロ選手。それなのに、レブロンの息子だから批判できないのか」というコメントや、「今回はA・スミス氏が正しい。彼はスポーツジャーナリストとして事実をありのまま伝えているだけだ。ブロニーはプロ選手である以上、他の選手たちと同様、批判されても仕方ない」という意見が寄せられた。
一方、「親としてレブロンの対応は正しかった」や「彼は家族のためにしっかり筋を通した」などの投稿もあった。
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