
ドジャースは11日(日本時間12日)、キャンプに参加していた7選手にマイナー行きを通告。この中には正二塁手として期待されていたキム・へソン内野手の名前も含まれていた。これを受けて米メディアは、かねてより噂のあったノーラン・アレナド内野手の獲得話が再浮上すると伝えた。
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■取引成立で「内野陣は盤石になる」
キムは今オフ、韓国プロ野球からドジャースに加入。チームはその直後、ギャビン・ラックス内野手をレッズに放出し、キムのために正二塁手の座を空ける形を取った。それほど期待値は高かったが、キャンプが進むに連れて打撃面における懸念が増大。結局ここまで改善に至らず、今回のマイナー行きが決定した。
現時点で二塁手はトミー・エドマン内野手が守る予定となっているが、当初の構想ではエドマンは中堅手を務めるはずだった。このため、空白となった中堅手に誰を起用するのか、開幕を迎えるドジャースにとって大きな課題となっている。
一連の動きを受けて、米メディア『FANSIDED』は13日(同14日)、「ドジャースはついに大型トレードに踏み切り、ノーラン・アレナドを迎え入れ、野球界を驚かせる可能性がある」と言及。「このドジャースとカージナルスのトレードが実現すれば、キム・ヘソンのマイナー降格後、ドジャースの内野陣は盤石なものとなるだろう」と伝えた。
■「迷う必要がない」と決断促す
ゴールドグラブ賞を10度、シルバースラッガー賞を5度獲得した名三塁手アレナドの動向は、今オフ大きな話題となっていた。低迷するカージナルスは立て直しを図るため、ロースター刷新を計画。高年俸の33歳はトレード要員となっていた。
ただ、トレード拒否条項を持つアレナドは、アストロズからの正式オファーを辞退。それ以降はヤンキースやメッツ、そしてドジャースなどからの関心は伝えられたものの、すべて成立せず。結局、開幕はカージナルスで迎える公算が高くなっている。
しかし、キムのマイナー降格により事態は急変。同メディアは「ドジャースは内野陣を再整備する必要が出てきた」と指摘し、アレナドのトレード話が再燃すると予想した。確かに三塁をアレナドに託し、マンシーは二塁、そしてエドマンを中堅手に戻せば万事うまく収まる。
同メディアは、交換相手として元トッププロスペクトのボビー・ミラー投手を指名。先発候補だが、今季のドジャースは先発ローテーションが充実しており、ミラーの付け入る隙はない。
「ドジャースは先発ローテーション入りの道筋が見えない投手と引き換えに、オールスター三塁手を獲得することになる。ドジャースにとっても、これは迷う必要のない決断のように思える」と記した同メディア。キムのマイナー降格により、市場が再び動き出すのか。ここに来て風雲急を告げている。
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