
昨季のワールドシリーズMVPに輝いたドジャースのフレディ・フリーマン内野手。大谷翔平投手、ムーキー・ベッツ内野手とともにMVPトリオの一角をなすスーパースターだが、昨季途中には引退危機にも直面していたという。
妻であるチェルシー夫人が、米紙『USA TODAY』のインタビューに答えている。
◆【速報/動画あり】大谷翔平、159キロ剛速球を“力で粉砕”待望の今季1号アーチ 米記者も歓喜「特別な瞬間だ」
■ギラン・バレー症候群で緊急入院
昨年はフリーマンにとって、辛い出来事が次々と押し寄せた。7月には三男のマックス君(当時3歳)が、手足に力が入らなくなる難病のギラン・バレー症候群に感染して緊急入院。愛息に寄り添うため、フリーマンはチームから一時離脱した。
チェルシー夫人はこの時の様子について、「もしマックスの状態が良くならなかったら、フレディがプレーに戻ることはなかったかもしれません。だから、マックスが回復したこと自体が奇跡だし、さらにフレディがあのような形(ワールドシリーズMVP)で最後までやり遂げることができたのも……私たちにとって、それが必要なことだったと感じています」と振り返った。
幸いマックス君の症状は改善し、自宅療養に切り替わったタイミングでフリーマンも戦列に復帰。会見では「3歳の子どもがあんな経験をするべきではない。『代わってあげたい』と何度も妻と話した。野球のことは考えられなかった」と涙ながらに話していた。
■ベッドから起き上がるのも大変
しかし、苦難はこれで終わらなかった。復帰後の8月に右手中指を亀裂骨折すると、9月のパドレス戦では右足首を捻挫。さらにポストシーズンに入った10月には打撃練習中に肋骨を骨折する重傷を負った。
捻挫は特にひどく、チェルシー夫人は「正直パニックになりました。彼がどれほどのケガをしていたか、多くの人たちは知らなかったと思うけど、私は理解していました。朝ベッドから起き上がるのも大変で、私が支えながら起こすと、彼は足を引きずりながらトイレに向かっていました。普段のフレディとは違う姿にとても不安を感じていました」と明かした。
しかし、度重なるケガに見舞われながらもポストシーズンでは猛打爆発。ヤンキースとのワールドシリーズでは、5試合に出場してシリーズ史上最多タイの12打点を挙げたほか、打率.300、4本塁打、OPS 1.354という成績を残してシリーズMVPに選出された。
愛息の難病や度重なるケガに直面したフリーマンに引退の可能性さえあったことが、今回チェルシー夫人の話から明らかになった。
◆【速報/動画あり】大谷翔平、159キロ剛速球を“力で粉砕”待望の今季1号アーチ 米記者も歓喜「特別な瞬間だ」
◆開幕戦でロバーツ監督が感じた大谷翔平の“異変” 「緊張するショウヘイを見ることは滅多にないが、国歌斉唱の時……」
◆公開練習に臨んだド軍フリーマン、息子チャーリー君にも声援が飛び……「きっと彼はその瞬間を目いっぱい楽しんでいた」と笑顔